▼ソロ曲事情2(末澤side)※ ページ4
.
なんで俺ぇえ！！！！？？？
まじで丈の目線怖かったわ。殺されるか思った。
「なぁなぁ、スる？」
「はぁぁああ？！？！」
「ガチで」
「え、ちょ、え？！」
いや、え？！俺何気にAとほとんどヤッたことないから！！
丈のガードが固いのもあるけど、まぁ彼女おるし、Aとはそういう感じにならんかった。
ノリで1、2回とかそんなくらい。
「私は誠也が好き。大好き。殺してほしいくらい好き。けど、誠也は私のこと好きにはならないの。他にね彼女がいるの」
「お、おう、」
「好きなんかじゃないのに手放せないの。でもね、愛してるの」
こいつ何を言ってんねん。
わけ分からんこいつの曲の理解を、遠い目して淡々と告げられて、どうしたらええねん。
「おい」
「ん？」
「お前これ俺とやるねんで？」
「そうだよ」
「じゃあ俺見ろや」
「え？」
分からんけど、こんな顔のままステージに立たすことはできん。
こんな、誰かのこと好きで好きで仕方ないみたいな、俺じゃない他のやつ思った顔で、ステージになんか立たすもんか。
「A」
「えっ、ん」
「抱かせろ」
「…いいよ」
殺してほしいくらいに俺のこと好きになれよ。
俺だってお前なんか絶対好きにならんから。
俺は俺の彼女を全力で心から愛してて、お前のことなんてなんとも思ってない。
「せいや、ぁ、もっと…汚して」
好きだと思ったことなんて一度もない。
むしろ、嫌いや。
俺のことなんて一度も視界に入れたことのないお前なんて、嫌いや。
「っ、Aっ、Aっ、」
「せ、やぁ、んっ、は」
Aの中に熱を吐き出しながら、再び高ぶる自分を抑えられそうにない。
何度も無理矢理に口を塞いで、でもそうすれば酸素を求めるようにAも俺を求めてくるから、なんかよく分からん支配感に満たされる。
「誠也溜まってたの？」
「は？」
「何回やったと思ってんの」
「さぁ？」
「もう」
「なぁ、公演終わるまで丈とヤんなよ」
「…ん？」
「お前は俺だけのになんの。この首、鎖で繋いだろか」
「んふふ、いいよ。繋いでよ。離さないで」
こんな会話したって、1ミリだって通じ合ってない心。
この公演のためだけの、期間限定の依存関係。
いい、それでいい。
あーあ、後で丈と顔合わせるん嫌やなぁ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 616人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩(プロフ) - 龍太くんとの絡みが見たいです！ (2018年7月2日 20時) (
レス) id: eee4c66918 (このIDを非表示/違反報告)
ふなめろん(プロフ) - 丈一郎くんとのお話がほとんど似た内容というか表現、言葉でTwitterに載せられてますがaoiさんではないですよね(>_<)？大丈夫ですか？ (2017年6月28日 3時) (レス) id: 85cd6ef50d (このIDを非表示/違反報告)
ピンクジャスミン - お姉さんの名前が出ててビックリした。 (2017年3月31日 16時) (レス) id: e4efacc99d (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています！毎回この通知がくるとワクワクします！私は主人公ちゃんがすきです！過去の話すごく気になります！ (2017年2月4日 13時) (レス) id: 0de130e4a5 (このIDを非表示/違反報告)
らびっと(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！主人公ちゃんの過去の話？(少し触れていたやつ)を回想として見たいです！ (2017年2月2日 9時) (レス) id: 20d02c6305 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：aoi
| 作成日時：2016年12月28日 19時
