▽負けへんで(晴太郎side) ページ19
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ほんまみんな分かりやすい。
宏志朗くんも大晴くんもなんやねん。
まぁ、こうなるなんて分かってたけどな。
石澤「もも、お待たせ」
「あ、はれたん！」
石澤「ごめんな？女の子待たせて」
「んふふ、大丈夫！ももが早く来すぎてん！」
石澤「そんな楽しみやったんか？」
「もっちろーん！」
それでも負ける気なんてない。引く気なんてない。
俺が誰よりもものことを好きな自信がある。好きって気持ちだけは絶対に負けん。
石澤「ほな行こ？」
「うんっ！」
いつもみたいにももと手を繋いで梅田の町を歩く。あえて変装は少なめ。写真なんて撮りたいなら撮ってくれ！そんで拡散されたらいい。
こうやって外堀から埋めていこうとするあたり、せこい男やなと思う。けど、そうまでして手に入れたいほどに好きなんや。
「あ、これかわいい！」
石澤「どれ？」
「このヘアゴム！」
石澤「お、ももにしてはシンプルなん選んだやん」
「これなら男の子もつけれる？」
石澤「おー、付ける人は腕とかにつけるんちゃう？」
「そっかぁ」
石澤「誰に買うん？」
「んー？大晴！前な珍しくパンケーキおごってくれてん！」
それやのにももの中には気付けば大晴ばっか。
もちろん宏志朗くんへの恋心が本物なのは分かってる。ただ、こいつは気付いてない。自分がどれだけ大晴に身を任せてて、委ねてて、助けられてるんか。
それに気付いてしまったときは、きっと
石澤「大晴ならそれのがいいんちゃう？」
「これ？」
石澤「うん」
「ふふ、じゃあこれにしよーっと」
だから絶対教えてなんてやらん。
俺を選んで。俺にして？
石澤「あ、これももに似合いそう」
薄いピンク色のシンプルなシュシュ。それをももの顔の横に当ててみれば、予想通り可愛くて
石澤「うん。かわいい。似合うな」
「…っ、な、もうっ、はれたんはすぐそういう事言う！」
石澤「だってほんまに思ってるもん。俺はももが世界一かわいいと思ってるで？」
俺の言葉に頬を染めるももはもっと可愛くて、そのまま抱きしめて俺の腕の中に閉じ込めてしまいたい。
後でこっそり買っておこう。帰るときにサプライズでプレゼントをすれば、きっとももは目をまん丸にして喜んでくれるはずや。
俺は俺のやり方でももを振り向かせてみせる。
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彩(プロフ) - 龍太くんとの絡みが見たいです！ (2018年7月2日 20時) (
レス) id: eee4c66918 (このIDを非表示/違反報告)
ふなめろん(プロフ) - 丈一郎くんとのお話がほとんど似た内容というか表現、言葉でTwitterに載せられてますがaoiさんではないですよね(>_<)？大丈夫ですか？ (2017年6月28日 3時) (レス) id: 85cd6ef50d (このIDを非表示/違反報告)
ピンクジャスミン - お姉さんの名前が出ててビックリした。 (2017年3月31日 16時) (レス) id: e4efacc99d (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています！毎回この通知がくるとワクワクします！私は主人公ちゃんがすきです！過去の話すごく気になります！ (2017年2月4日 13時) (レス) id: 0de130e4a5 (このIDを非表示/違反報告)
らびっと(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！主人公ちゃんの過去の話？(少し触れていたやつ)を回想として見たいです！ (2017年2月2日 9時) (レス) id: 20d02c6305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aoi
| 作成日時：2016年12月28日 19時
