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「っあ、んう。きもちっ、」
今日も望は見知らぬ男に抱かれる。
何やら今日は結構なお偉いさんみたいで、望もいつも以上に媚びていて見てることしか許されない俺はちょっと複雑。
望と居られれば満足とは言ってみたものの、俺もあんな風に望を求めて嘘でもいいから求められたいってのが本音。
でも望はそれを聞いたら嫌がるだろうから。
今日も部屋の片隅で望に背を向けただただ時間が過ぎるのを待つことにした。
特にやることもなし、ぼーっと部屋を眺めているとふと目に入った一冊の本のようなもの。
望が読んでる本やろか。
本が好きな訳ちゃうけど、まあ時間無事にはなるか。
そう思いぺらりと1ページ目を捲る。
そこに書かれていたのは望の字だった。
あ、これ望の日記か。
いつも書いてるんこれやったんか。
そう気付いたら何を書いてるのか気になってしゃあなくて、勢いに任せてページを捲った。
『 また、試すようなことをしてしまった。いつ汚れた俺を捨てるのかが怖い。好きだから離れて欲しくないって素直に言えればもう少しは可愛いと思って貰えるはずなのに。流星の優しさに甘えすぎている自分が心底嫌になる。ほんまはどうしようも無いくらいに好きなのに。』
これって、望の本心、やったりするのかな。
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作者名:∞侍 | 作者ホームページ:http://kageroupurozixekuto
作成日時:2019年7月29日 21時