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肌と肌とがぶつかり合う音。
熱を帯びた空気。
重なり合う2人の吐息。
布団の上に組み敷かれわざとらしく声を上げる艶かしい遊女は部屋の隅に居る俺に目配せをしてへらりと笑って見せた。
組み敷いてる男に俺は見えないから、こっちを見るなって言ってんのに。
誰が見てもわかるほどに深く溜息をついてみせれば今度は声に出して笑って見せた。
「ん、どこ見てんの。」
何も無い空間に向かい笑みをなげかける遊女に不信感を抱いたのか相手の男は打ち付ける腰を止めることなく問い掛けた。
「っは、しにがみさん、みてんの。」
「死神、?」
何言ってんだ此奴とでも言いたげな視線を向けて、動かしていた腰も止めた男に気付けば遊女は男の首に手を回しその距離を詰めた。
「なあ、もっと。」
その声はわざとらしく喘ぐ声の何倍も艶っぽくて、見ているこちらも惹き付けるような声だった。
そんな言葉をかけられた男も溜まったもんやなかったようで、絶頂目掛けて先程よりも深く激しく腰を動かした。
相手の白濁を受け止めながらも嬉声をあげ自らも達した遊女。
望は、何故か分からないけどやっぱり美しかった。
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作者名:∞侍 | 作者ホームページ:http://kageroupurozixekuto
作成日時:2019年7月29日 21時