La reine des Neiges…[６] (ページ35)

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滝沢side.

背中をトントンしてたら、少しして規則正しい寝息が聞こえてきた

滝「ふは(笑)やっぱ眠かったんじゃねーか」

Aの寝顔を見て、昔もこんなことあったなと少し懐かしくなった
そんなことを思いながら、先ほどまで読んでいた資料をまた確認し始めた

しばらくした頃…

？「滝沢、入るよ？」

滝「あ、健くん…」

三宅「あれ？誰、それ…」

健くんは楽屋に入って来るや否や、俺の膝で寝てるAを見て険しい表情を向けてくる
Aは俺の方に顔を向けて眠っているから健くんには後ろ姿しか見えていない

滝「Aっす。今、寝てるから静かにしてくれると助かります」

三宅「あー、ゆきか。滝沢の女かと思ったわ」

滝「いないですって。居たとしても連れてこないでしょ」

三宅「で、何でここで、しかもお前の膝枕で寝てんの？」

滝「昨日代役の稽古を夜中付き合ってて、あんま寝れてないみたいだから仕事しようとしてたのを無理矢理寝かせたんです」

三宅「なるほどね」

滝「なんか用でもありました？」

三宅「いや、暇でゆき探してたんだけど見つかんないから滝沢の部屋に来てみた」

滝「なんすかそれ(笑)」

三宅「せっかく寝てんなら起こしたら悪りぃし部屋戻るわ」

滝「すみません」

三宅「あんま無理させんなよ？」

滝沢「わかってますって！」

そういうと健くんは楽屋を出て行った

それからもAはなかなか起きる気配がなく、ぐっすりと眠っていた