La reine des Neiges…[６] (ページ2)

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俺は夕飯を食い終わるとAの部屋へと向かった

コンコンッ
『はい？』

渡「俺。入っていい？」

ガチャッ
『翔太くん？どうしたの？』

渡「ちょっと聞きてーことあってさ」

『あ、うん。どうぞ』

引っ越しの日以来、初めてAの部屋へ入る

中に入ると部屋にはセミダブルのベッドと勉強机、テレビ、そして部屋の真ん中にはローテーブルがあり、俺はテーブルの傍に腰をおろすと、俺の斜め横に座るA

『えっと…話って？』

渡「単刀直入に聞くけど、岩田さんとなんかあった？」

『え？なんで？』

渡「あの日。岩田さんのニュース見てから、お前の様子が変だからさ。なんかあんのかなって」

『別になにも…』

渡「そんなわけねーだろ。明らかにメシも食わなくなってっし、みんな心配してんだぞ？俺にぐらい理由話せねー？」

『心配かけてごめん…あのね、実は、岩ちゃんとはあの後も時々会ってたの。でも2週間前ぐらいかな？突然もう会えない、終わりにしようって言われて…
その時詳しい理由は教えてくれなかったけど、この前熱愛の報道見て、あの女優さんと付き合ってるからだって分かって。あたしは恋人でもなんでもないのに、それがショックで捨てられたんだって、誰にも必要とされてないんだって思えちゃって…
そしたら夜あんまり寝れなくなってきて、ご飯もだんだん受け付けなくなってきちゃって』

渡「なんだよ、それ…」

『変だよね…ごめん』

渡「ちが、そうじゃねー。そんなんなる前に俺らに頼れよ！そのために一緒に住んでんだろ？」