過去の記憶 ページ37
・
今日は1thアルバムのジャケット撮影の日で、撮影も終盤に差し掛かると段々と皆がソワソワし始める。
さっくんが「いつもの人いねぇじゃん」とコソッと私に持たれかかりながら言われて、そういえばと気づく。
その代わり知らない顔のお兄さんは居るけど。
「はーい。これで撮影終了でーす」
「お疲れ様でしたー！」
さあ帰るべ帰るべ！と皆が帰って行くのを、例の知らない人が「待ってください」と待ち構えていた。
やっぱり彼がそうなんだ。
ラ「まいどお決まりだよねこの流れ(笑)」
「だね。ここも使われるって分かってるから皆だんだん本気だしてる(笑)」
てなわけで、ジャケ写撮影後そのまま特典映像の撮影が始まって、その内容がビリヤードで宝箱を当てろというもの。
説明を受けてから企画は進んでいって、ラウやめめの番になってビリヤード経験のない二人にひーくんがやり方を教え込む。
それを見て昔のことを思い出した。
.
渡「俺めっちゃ強いから。負けねぇよ？」
深「おー、言うねぇ。だったらナベが負けたらどうするよ？」
渡「どうもしねぇわ。負けねぇもん」
仕事もレッスンもなかったただの休日に私は何故か呼び出され、目の前を歩く翔太とふっかのやり取りを軽く聞きながら欠伸をした。
岩「寝不足？」
佐「あ、わかった。アニメ観てたな！」
「それはさっくんだよね。昨日はタッキーのこれからのアイドルとは……ていう有難いお話を延々と聞かされてましたー」
パパを訪ねてきたタッキーとその他数名にレッスンから帰ってきて捕まったんだよね。
彼らは仕事になると熱く語るから、そこにお酒が入ってしまって深夜までお付き合いだったせいで寝不足気味。
今日は休みだから昼まで寝てやる、というか実際寝ていたけど翔太とふっかの鬼のような電話に叩き起されて今に至る。
「ところで何処行くのー？」
これから何処に行くかも何を目的で呼び出されたかも分かってないんだ。
聞けば前を歩く二人がギュン！と勢いよく振り返り、にたーっと不気味に笑う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3676人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぃ(プロフ) - TwitterのDMを送らせていただいためぐみと申します。最近SnowManを知って、一気に読み進めてきました。切なくて涙がとまりません(>_<)続きも楽しみに読ませていただきます。 (2022年12月25日 19時) (
レス) @page47 id: 6ed58a0011 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» コメント、リクエストありがとうございました！遅くなってしまってすみません。ほんとはもっと賑やかものがいいかなって思ったんですが終盤なので、作品と絡めたら暗い感じになってしまって(汗)ちょっとでも楽しんでもらえていたら嬉しいです！ (2021年9月4日 18時) (レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんばんは☆ﾘｸｴｽﾄ、ありがとうございました♪ﾒﾝﾊﾞｰさんの反応はどんな感じなのかなって、完全な思いつきだったので、こんなｽﾃｷなお話にしていただき、感謝しかありませんv(￣ー￣)v ありがたや〜☆ (2021年9月3日 18時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年8月17日 13時
