12 (桃) ページ29
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阿部ちゃんとドアの前に並んでノックする。
コンコン、と数回叩いても応答がなかったから「入るよ」と断ってドアノブを回した。
阿「……A」
佐「ンなとこ居ねぇで部屋に戻ろ？」
ドレッサーの前でボーッとしているAが真っ先に視界に入った。
鏡越しのAは、多分泣いたのかなって。鼻が赤いし。
阿「ふっかね、用事出来たって帰ったよ」
「………」
分かりやすい嘘を吐いた阿部ちゃんだけど、Aはピクっと反応して顔を上げた。
「……なんか、ごめん」
佐「なんでお前が謝んの？」
「だって、ううん。なんか、ダメだ…」
いつになく弱気なAの背中はこんなにも小さかったっけ。
男たちの中で頑張るAは細いけど、しっかりしてるから弱そうには感じたことが無い。
唯一あるとしたら、ジャニーさんが亡くなった時くらい。
…….まるであの時みてぇに小さく感じた。
佐「A、今日はもう考えるのやめな。お酒で頭回んねぇっしょ」
「ん……眠たい」
阿「ふふ、素直だね。ほらおいでよ」
差し出した阿部ちゃんの手をすんなり握って、空いてる片方は佐久間さんが握った。
三人で手を繋いで、俺がぶんぶん振れば「痛い」って冷静にツッコまれる。
……うーん、なんかやだなこれ。
佐「ねえ、A。誰もお前を責めねぇからさ。俺らがそろそろ独り占めしたくなっちゃっただけ。だからほんと、笑ってよ」
俺らだって好きな子を苦しめたいわけじゃない。
だけど今日は誰と夜を過ごしてるんだろうかって考えながら眠る夜に辛さを感じ始めたから。
でもそれはAが思い悩むことじゃないって思うの。
これは俺らが望んだこと、たとえもう二度とお前に触れられなくなったとしても、それでもこの関係にピリオドをつけたいって。
阿「うん、俺も。Aには笑っててほしい。ずっと隣で笑っててほしい」
佐「…なんか今さらっとプロポーズしたいみたいになってね？」
阿「ふふ、してないよ？」
とりあえず今日は皆でくっついて寝るってのはどうよ？
なーんて、ね。
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みぃ(プロフ) - TwitterのDMを送らせていただいためぐみと申します。最近SnowManを知って、一気に読み進めてきました。切なくて涙がとまりません(>_<)続きも楽しみに読ませていただきます。 (2022年12月25日 19時) (
レス) @page47 id: 6ed58a0011 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» コメント、リクエストありがとうございました！遅くなってしまってすみません。ほんとはもっと賑やかものがいいかなって思ったんですが終盤なので、作品と絡めたら暗い感じになってしまって(汗)ちょっとでも楽しんでもらえていたら嬉しいです！ (2021年9月4日 18時) (レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんばんは☆ﾘｸｴｽﾄ、ありがとうございました♪ﾒﾝﾊﾞｰさんの反応はどんな感じなのかなって、完全な思いつきだったので、こんなｽﾃｷなお話にしていただき、感謝しかありませんv(￣ー￣)v ありがたや〜☆ (2021年9月3日 18時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年8月17日 13時
