無防備ガール ページ32
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雑炊を向かい合って食べたけど、私ちゃんと味付けしたっけてくらい味がしなかった。
食べ終わると、「洗い物はするからいいよ」と食器をシンクへ持って行かれて、テーブルから皿洗いをしている舘さんを見てキュッ、と胸が痛くなった。
「……あの、私帰るね」
「……送っていこうか？」
顔を上げた舘さんは至って普通。
「ううん、まだ時間早いし。すぐタクシー拾って乗るから」
「そう。それじゃあ、また明日」
「うん、また明日」
洗い物の途中で帰ると言ったのはわざと。
もし玄関まで送るって言われてもそれを口実に断ろうと思ってたけど、そんなこと考えなくても舘さんはお見送りには来なかった。
「鍵後で閉めるから。気をつけて」
背中を向ける舘さんに、私も背中を向けて歩き出しソッとリビングと廊下を繋ぐドアを閉めた。
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翌朝起きてボーッとしていたら、ピンポーンと呼び鈴がなった。
んー、こうやって来るのってさっくんが多いんだよなぁ。
「……はい」
無視は出来ずにモニターを覗けば、バケハを持ち上げて「おはようさん」と笑顔を見せたのは康二だった。
オートロックを開けて中へと通す。
暫くしたら部屋へやってきて、「上がんでぇ」とスタスタとリビングへ。
「どうしたの？」
「んー？ 別に特になんもないねんけどね。昨日なシチュー作りすぎてんよ！ ほら家近いから、朝ご飯に食べてもらおうかなって」
そう言ってカバンから出てくるタッパー。
「作ったの？」
「おん。しかもあれやで、ルーは市販ちゃうよ！ 俺が一から作ってん！」
「へぇ。美味しそ」
「せやろせやろ！ ほな温めて食べよか」
シチューを一緒に食べて、仕事行く前にはシャワーを浴びるから、康二が片付けてくれてる間にシャワーを浴びて髪を拭いながらリビングへやってきたら、ソファに座っていた康二がこっちを見て顔を赤らめた。
「……ほんま、無防備にもほどあんで」
「え？」
ボソッと言ったのは聞こえたけど、ドライヤーをつけたところで聞きそびれたから「なに？」と声を張り上げる。
するとドライヤーを持って、わしゃわしゃと康二の指が髪を乾かしていく。
「…俺がやったるから、Aはメイクでもしたら？て言うたの！」
「ん？ ああ、ありがとう」
「いいえぇ」
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みぃ(プロフ) - TwitterのDMを送らせていただいためぐみと申します。最近SnowManを知って、一気に読み進めてきました。切なくて涙がとまりません(>_<)続きも楽しみに読ませていただきます。 (2022年12月25日 19時) (
レス) @page47 id: 6ed58a0011 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» コメント、リクエストありがとうございました！遅くなってしまってすみません。ほんとはもっと賑やかものがいいかなって思ったんですが終盤なので、作品と絡めたら暗い感じになってしまって(汗)ちょっとでも楽しんでもらえていたら嬉しいです！ (2021年9月4日 18時) (レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんばんは☆ﾘｸｴｽﾄ、ありがとうございました♪ﾒﾝﾊﾞｰさんの反応はどんな感じなのかなって、完全な思いつきだったので、こんなｽﾃｷなお話にしていただき、感謝しかありませんv(￣ー￣)v ありがたや〜☆ (2021年9月3日 18時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年8月17日 13時
