シンデレラガール永瀬廉 (ページ4)

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いつになっても
いくつになっても
隣でその笑顔見せて

～廉side～

大学の授業中、

『今日はありがとう！また会ってくれる？』
なんて送ったLINEを眺めながら

『あーっ！もうっ！』と言っていると

「なに、廉ずっと携帯見てんの。キモっ！笑」
と言ってくる友達

大学の友達は、俺のことを特別扱いもしないし、普通の永瀬廉として接してくれるから

すごく居心地がいい

でも…

返信が来ない上につかない既読…

あーもう俺振られたわ…って落ち込んでると

♪キーンコーンカーンコーン

授業が終わった

今日は少クラの収録やからダッシュで帰らんと…

『わりぃ、次の授業の出席カード書いといて…』と頼むと

「え～どうしようかな～(笑)
あ、ジュース奢りな！」と言ってくる友達は、なんだかんだ本当にいい奴(笑)

『わかったわかった(笑)
じゃーな！』
と言い残し

ハットとマスクを付けて足早に駅に向かう

すると

あっ、Aちゃん…

君の後ろ姿を見つけた

急いで追いかけて声をかけると

君は驚いたような顔で

「あっ…」と俯いた

返信していないことを気にしてるのかな？と思って
『なんで返信してくれんかったんー？(笑)』

明るく聞くと

安心したかのように

「…ごめんね？」と上目遣いで謝ってくる君に

俺はもう完全に落ちていた

『あっ、もう帰るん？』と聞くと

「ううん、これから病院に行くの」と深い意味もなさそうに返す君に

俺は

『あ、誰かのお見舞いとか？』って

あの時は

君のこと

なにも知らなかったんだ

あの時の俺は

ただただ子供で

世の中にある不幸なんて

ドラマの中の話

くらいに思っていたんだ