31.いっぱいハッピー ページ31
京本side
北斗のご両親と、話をした。
｢北斗…ほんとに、夢じゃないのかな｣
北『…ん、俺も今夢なんじゃないかって思ってる』
辺りはもう真っ暗で、街灯と夜空の星に照らされる住宅街をゆっくり踏みしめるように、二人並んで歩く。
触れた指と指がどちらからともなく絡まり合った。
｢これからは、北斗の家に行ってもいいってこと…だよね｣
北『いいどころか…あの感じだと大歓迎だったな』
｢…やっぱり無理、まだ信じらんない｣
だって、あそこまで快く受け入れてくれるなんて。
許嫁の女性から、縁談を断られていたなんて。
北斗のご両親があんなにあたたかくて優しいだなんて。
北『…予想、できなかったもんな』
感慨深そうに呟く北斗の横顔をのぞくと、真剣な顔なのにどこか嬉しそうで。
それがすごく可愛くて、あぁ帰りたくないな、なんてちょっと歩くスピードを落としてみたり。
｢地味に北斗振られてたんだね｣
北『うるさい』
｢ふふ、ごめん｣
からかわれたのが気に食わないのか、拗ねた様子でそっぽを向いてしまう。
ちょんちょん、と手を繋いでいない方の指で頬をつつくと、パシッと手首を掴まれる。
あれ、本気で拗ねちゃった、？
｢…っん、！｣
そんなこと呑気に考えているうちに、俺の唇なんて簡単に奪われてしまうようで。
ばか、ここ外なのに。
北『10回目ね』
｢へ、？｣
北『さっきのキス、今日で10回目』
なんでそんな恥ずかしいこと言うんだとか、あの長いキスは1回でカウントするのかとか、色々言いたかったけど。
でも、そんなことより、
｢そっ…か、んふふ｣
いっぱいほくととキスできた、うれしい
それだけで頭がいっぱいになる。
北『…くそ、』
｢んー？ふふ、なに？｣
北『…いいえなんでもないです』
なんかブツブツ言って、おかしなやつ。
北斗はどうかわからないけど、俺はいまとってもハッピーなんだ。
たくさんの時間を北斗と過ごせて、北斗のご両親ともたくさん話して、認めてもらえて。
とってもとっても、ハッピーなんだ。
｢んー…はっぴー｣
北『ハッピー？』
｢今日はいっぱいハッピーだった｣
北『大我がハッピーなら俺もハッピーだな、』
隣を向くと今日一番の笑顔。
ドキッて心臓が鳴って、咄嗟に胸をおさえた。
今度は俺が、北斗のことハッピーにする番だね。
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椿(プロフ) - 龍晴さん» ありがとうございます！すごく嬉しいです（ ; ; ）続編でもよろしくお願い致します！ (2020年9月15日 22時) (
レス) id: 297f127f9f (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 蕾華さん» たくさんありがとうございます！Twitter検討中です〜！良すぎるだなんて恐縮ですが嬉しいです(；A；)失恋といえばって感じになっちゃってます笑 (2020年9月15日 22時) (レス) id: 297f127f9f (このIDを非表示/違反報告)
龍晴(プロフ) - ひとまず、お疲れさまでした！更新の通知が来るたびに、にやにやが抑えられないほどでした( *´艸｀)１人のキャラクターがかわいくて、かっこよくて、最高でした！ (2020年9月11日 22時) (レス) id: 34d069185e (このIDを非表示/違反報告)
蕾華(プロフ) - ひとまず区切りおめでとうございます〜！ 本当に更新が楽しみで、続編に続くと聞いて嬉しかったです。椿さんのTwitter私は見てみたいです〜o(｀ω´ )o 一人で三回もコメントしてしまいすいません。本当に！作品がよすぎて！ jrくんのひつ連ははかなくて綺麗ですよね〜 (2020年9月11日 16時) (レス) id: 169f18cdbf (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - ふあとさん» ありがとうございます！現在Twitterは開設しておりません。今後も予定はありませんが一度検討してみるのもいいかなと思いました(^ ^)良い機会を下さりありがとうございます！ (2020年9月2日 19時) (レス) id: 297f127f9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿
| 作成日時：2020年3月25日 1時
