17.妬いた花 ページ17
松村side
いや、あれは違くて、囲まれたから逃げらんなくて、女の子のほうから来たし、
だとか、そんな言い訳出てこなかった。
というかそんなことは言ってはいけないと思った。
不可抗力だったにしても大我に辛い想いをさせてしまったこと、頭ごなしに自分の気持ちだけぶつけてしまったことは、反省すべきだ。
ごめん、ごめんね大我、俺は大我のことになったら本当に要領が悪くなる。
可愛くて綺麗で誰からも愛される大我が、いつ奪われるか心配で仕方がない。
｢たいが…ごめん、言いすぎた、それに…昼間のことも、ごめん、｣
京『…謝ったら俺が許すと思ってるでしょ』
こんなときに悪いが、ぷぅ、と頬を膨らませるのはよしてほしい、可愛いから。
もう半分許してくれてるんだろうな、なんて少し俺も口元を緩ませて華奢な体を抱きしめる。
｢思ってるよ、だって大我優しいでしょ｣
京『俺は優しいけどそんなに単純じゃないの』
がぶ、と鎖骨を噛まれた、痛いしなんか色々と困る。
色々と。
京『…ちゅーしてくれないと許さないよ』
｢はぁ…大我｣
やめて、こんな場所で。
そう言いかけたところで、大我のスマホが鳴った。
甘くなりつつあった雰囲気に水を差した電話。
大我は相手の名前を確認するとすぐにギクッと顔を歪ませた。
｢…出なよ、切れないし、急用なんじゃないの？｣
さっきのこともあってできるだけ優しく言うと、大我は小さく頷き電話に出てしまった、本当は出て欲しくなかったのだけど。
京『っ……あ、えっと、それなんだけど、ごめん…あの、…えっ、もう来てるの？嘘、どうしよ…』
チラチラ俺の顔を伺いながら話す大我はチワワそのものだが、それよりなにより男の声が聞こえることにやはりイライラは絶えない。
慎太郎、というやつだろう。
歯切れの悪い返答をする大我に向こうも困っているみたいだから、スマホをすっと奪って、自分の耳に当てた。
京『っ、ちょっと…！』
｢あ、もしもし、えーっと…たい、…京本の連れです、今から向かわせるので大丈夫ですよ。｣
慎『へ？…あぁ、わかりました、』
じゃ、とすぐに電話を切ってやって大我を見やると、凄く青ざめた顔をしていた。
京『北斗…い、行っていいの？』
｢ん？俺は何も大我を一人で向かわせるとは言ってないよ｣
.
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椿(プロフ) - 龍晴さん» ありがとうございます！すごく嬉しいです（ ; ; ）続編でもよろしくお願い致します！ (2020年9月15日 22時) (
レス) id: 297f127f9f (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 蕾華さん» たくさんありがとうございます！Twitter検討中です〜！良すぎるだなんて恐縮ですが嬉しいです(；A；)失恋といえばって感じになっちゃってます笑 (2020年9月15日 22時) (レス) id: 297f127f9f (このIDを非表示/違反報告)
龍晴(プロフ) - ひとまず、お疲れさまでした！更新の通知が来るたびに、にやにやが抑えられないほどでした( *´艸｀)１人のキャラクターがかわいくて、かっこよくて、最高でした！ (2020年9月11日 22時) (レス) id: 34d069185e (このIDを非表示/違反報告)
蕾華(プロフ) - ひとまず区切りおめでとうございます〜！ 本当に更新が楽しみで、続編に続くと聞いて嬉しかったです。椿さんのTwitter私は見てみたいです〜o(｀ω´ )o 一人で三回もコメントしてしまいすいません。本当に！作品がよすぎて！ jrくんのひつ連ははかなくて綺麗ですよね〜 (2020年9月11日 16時) (レス) id: 169f18cdbf (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - ふあとさん» ありがとうございます！現在Twitterは開設しておりません。今後も予定はありませんが一度検討してみるのもいいかなと思いました(^ ^)良い機会を下さりありがとうございます！ (2020年9月2日 19時) (レス) id: 297f127f9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿
| 作成日時：2020年3月25日 1時
