12.ゆらゆら揺れて ページ12
京本side
近くにあったカフェに入って、二人で談笑中。
思い出話に花が咲いて、気がつけば緊張など忘れていた。
慎『いやでもさ、きょもは全然変わんないね』
「え？そう？俺もかなり変わったよ」
慎『ううん、だってずっと綺麗なままだし。…なんならもっと綺麗になったよね。』
「…だから変わってるんじゃん」
真っ直ぐな瞳で真っ直ぐに伝えられて、なんだか照れくさい。
慎太郎は昔から真っ直ぐな男だ。
慎『ぁ…そういえば、なんだけどさ』
「うん？」
慎『付き合ってる人とか、いるの？』
「ぶっ、…ｯｹﾞﾎ、ん、な、」
盛大に吐き出した俺を見ても叱りもせず、あらあらと言いながらテーブルを拭いてくれる。
加えてむせている俺の背中を軽くさすってくれらものだから、逆に申し訳ない。
本当に優しいな…。
慎『はは、わかりやすいなぁ…いるんだね』
内緒だと言われていることをハッと思い出したけど、そういえば慎太郎は他校の生徒だし…一人くらいなら、という気持ちで、頷いた。
慎『…どんな人なの？』
「…えっと、口うるさいし、嫉妬深いし、重たいし…モテモテだから…疲れるし」
慎『はは、なにそれ、いいところ教えてよ』
いいところ、と言われて考えてみると、さっきの北斗が女の子に囲まれる様子がフラッシュバックした。
…む、腹立つ。
「ふん……べつに、ないよそんなの」
慎『へぇ、そうなの、』
カラン、と慎太郎がストローで氷を撫でる。
その音に顔を上げると、バチ、と目が合った。
慎『ねぇ、今日さ、夜会わない？』
「え？夜？」
ここでお開きだと思っていたものだから、なんだか嬉しい。
慎太郎と話すのは楽しいし、久しぶりだし、俺も…会いたいかも。
「うん、い、…っ、あ」
“ 消灯時間のあと、待ってるから ”
北斗の優しい甘い声が、脳内で再生された。
途端に胸が苦しくなって、言葉に詰まってしまう。
慎『…きょも、』
「っ、あ、ごめん、なんだっけ」
答えを急かす慎太郎に、へらりとおどけてみせると、慎太郎は少しだけ顔を曇らせて、微笑んだ。
慎『…連絡先、教えて？夜会ってくれるなら、また連絡してよ、』
「……うん。わかった」
操作とか苦手だから、と言い慎太郎にスマホを手渡すと、慎太郎の手が一度止まる。
そういえばロック画面は…なんだったっけ。
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椿(プロフ) - 龍晴さん» ありがとうございます！すごく嬉しいです（ ; ; ）続編でもよろしくお願い致します！ (2020年9月15日 22時) (
レス) id: 297f127f9f (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 蕾華さん» たくさんありがとうございます！Twitter検討中です〜！良すぎるだなんて恐縮ですが嬉しいです(；A；)失恋といえばって感じになっちゃってます笑 (2020年9月15日 22時) (レス) id: 297f127f9f (このIDを非表示/違反報告)
龍晴(プロフ) - ひとまず、お疲れさまでした！更新の通知が来るたびに、にやにやが抑えられないほどでした( *´艸｀)１人のキャラクターがかわいくて、かっこよくて、最高でした！ (2020年9月11日 22時) (レス) id: 34d069185e (このIDを非表示/違反報告)
蕾華(プロフ) - ひとまず区切りおめでとうございます〜！ 本当に更新が楽しみで、続編に続くと聞いて嬉しかったです。椿さんのTwitter私は見てみたいです〜o(｀ω´ )o 一人で三回もコメントしてしまいすいません。本当に！作品がよすぎて！ jrくんのひつ連ははかなくて綺麗ですよね〜 (2020年9月11日 16時) (レス) id: 169f18cdbf (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - ふあとさん» ありがとうございます！現在Twitterは開設しておりません。今後も予定はありませんが一度検討してみるのもいいかなと思いました(^ ^)良い機会を下さりありがとうございます！ (2020年9月2日 19時) (レス) id: 297f127f9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿
| 作成日時：2020年3月25日 1時
