絶対エースの秘密ーymcnー (ページ15)

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共演NG１ページ15

side cn

伊「なんで彼と共演NGなんだと思う？」

「わかんないよ。わかんなくて聞こうとしたんだもん。」

伊「これから話すことは知念にとってもすごく重い話になると思うけどいいの？」

なんでかよくわからないけど、いのちゃんは本当に深刻そうな顔をしている

伊「あのね、番を作ることの意味と効果を正しく理解してる？
　本質的な意味としては、子供をつくるための反応に対して抵抗しないって表現が
　一番正しいと思うんだよね。

　そして、効果は抑制剤を使わなくてもあの時期を乗り切ることができる

　けど、それは二人きりで過ごせる環境と時間が必要になってくるよね。」

ここまで、普通のことを言っているようだけど
僕には先が見えていない。なににつながるのか全く分からない。

伊「正直に言うとね。僕ら普通のペアはヒートのときは普通の生活なんて出来ないんだ。
　理性がぶっ飛んで大変なことになる。知念みたいに冷静に考えられるわけないんだ。

　この本当の意味が分かる？

　公の場所であっても、抑制剤を飲んでいたとしても、歯止めはかからない。
　かつ、その期間中に番に会えないとおれ側は、大変なことになる。」

テレビのオファーはいつ、どのタイミングでくるかわからない。
それに、内容やロケの場所だって都合よく与えられるわけではない。

ということは、本当に身を守らなくちゃないんだったら
配慮しなければならないことは山のようにある・・・

ということは、いつか涼介も、、、？

伊「もうわかっているとは思うけど、
　もし、偶然に偶然が重なって彼と、そう千葉君とお仕事があったら残念ながら
　出れたもんじゃない、スタジオに行くことすらままならないかもしれない。

　それで、本当は仲が悪いわけでもないし、一緒に番組に出たいとも思うけど
　この関係を明かすことができない限り共演の可能性はゼロにしないととダメなんだ。」

伊「それだけじゃないんだよ、
　番っていうのは責任がそれなりに生じてくる。その覚悟がないとなれない。

　千葉君はその期間中は一緒にいてあげないとって思ってくれているから
　スケジュールを調整させてしまっているみたいだし、
　運よく休みがもらえたときなんて、ほんともうつきっきりよ？」

だから、無理だよ

おまえの望みは叶わないんだよ

言わなくてもわかるでしょ？

そう、無言で諭された

そんな気がした