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いのちゃん3 ページ9

side cn

昨日はごめんってだけ言って帰ってきた。

今日こそは話したいとは思っているけど
昨日あんな感じになったのに会ってくれるだろうか

ちがう、話をしないと
ちゃんと僕のことも話して、、、






あれ、そうじゃん
僕のこと話さないとそりゃ怖がられて終わりだよね


僕の特殊性が他の人には理解してもらえないって思ってるのと同じくらい
いや、それ以上にいのちゃんは怖いはずだよね


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

撮影後

干渉してきやすいメンバーがいなくなったタイミングを見計らって


「いのちゃん、今日もお家行かせてほしい」



伊「えっ・・・ 」


無視、ではないけど 何も答えない
じっと僕の方を見て、

頭の中ではきっと色んな事を考えている、それと僕の様子をうかがっている


いのちゃんは他のメンバーと違ってプライベートを一緒に過ごすことはないし
“友達” という関係を求めてくる人ではない

ここで今日僕に少しでも心を開いて話をしてくれるなら
きっと、数少ない秘密を知る人となるはず


おねがい…ぼくを信じてくれないかな…?


あ、そうだ 逆だった
だめじゃん自分が聞きたいばっかりじゃ


「いのちゃん、どうしてもいのちゃんに相談したいことがあって
 ぼくの話聞いてもらえる??」



伊「どんな話?
  そんなによく知 念のこと知らないし、俺に相談する意味ある?
  いつもみたいに山田とかだいちゃんにすればいいじゃん」


「涼 介には絶対話せないことなんだ。
 いのちゃんなら他の人より大人で頭もいいし、口も堅いかと思って。」


伊「まあ、それならいいけど。」


「ありがとう。」


どちらも気づいてないわけがない
僕が単純に相談をしたいだけでさそっているはずはなく
確実に昨日の話になるなんて、決まっているようなもの


それなのにいのちゃんは気づいてないふりをして、僕の話に乗ってくれるなんて
ほんとに、さすがだよね




少しは僕に心を開いてくれようとしてるって期待してもいいのかな?

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作者名:princes77599687 | 作成日時:2020年9月28日 19時

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