本の虫 ページ3
俺のヌナは本の虫だ。
とにかく本が好きで、一度スイッチが入ってしまったら
俺が何を言っても耳に入らない。
ひたすら、何時間もずっと読んでる。
今日も、お気に入りの作家の新作が出たんだって喜んじゃって。
さっきからいくらちょっかい出しても取り合ってくれない。
「ねえねえヌナー」
「うん」
「ヌナってば！」
「うん」
ほらね。さっきから「うん」しか言わないし！
「ヌナぁ、俺明日から中国なんだよ？行っちゃったらしばらく会えないんだよ？」
3日間だけど←
「うん」
でも俺は3日もヌナと離ればなれなんて耐えられないっ！！
だから今日は朝までヌナと愛し合おうって決めて、
ジュナに帰ってくるなってメールしてあるのに…
どうにかしてヌナをその気にさせたいんだけどなあ……
あ、そうだ！
俺はバスタブにお湯を張って、
ソンミニヒョンから貰ったラベンダーの香りのバブルバスを投入した。
「ねえねえヌナ、お風呂入ろうよー」
「うん」
「ねえったら」
「うん」
「先入っちゃうよ…？」
「…うん」
「本当に入っちゃうよ……？」
「…………うん」
俺はうな垂れて一人でバスタブに浸かった。
ちぇ…二人で入りたかったのに…
まだ二人でお風呂入ったことないんだよな…
ああ…俺ってホントにヌナに愛されてるのかな？
なんか心配になってきちゃった…
って逆上せてきたよ(汗)
「ヌナぁ、ヌナも入ったら……」
バスタオルで頭をガシガシ拭きながら出てきたら、
ヌナはソファーの背もたれにもたれて本を胸に静かに寝息を立ててた。
「しょうがないなあ」
俺はヌナを抱き上げてベッドにそっと横たえるとおデコにチュってキスをした。
今日はこれで我慢するよ。
リビングに戻ると、本が落ちてカバーが外れてた。
いけない！ヌナ、本大事にしてるのに…
拾い上げて、カバーを元に戻そうとしたら
あれ？これ、本とカバーが違う…？
難しそうなタイトルのカバーなのに、中の本は……
【年下男性と上手く付き合う方法】
……………ええええええっ！！！
ヌナ………
もしかして、俺のために？
いつも難しい本ばかり読んでたヌナが、初めて俗世界の普通の女に見えて
俺は胸が熱くなった。
なんて可愛いんだろう…
俺はベッドに潜り込んで寝息を立てるヌナを後ろから抱き締めた。
「う……ん」
「ヌナ、愛してるよ…」
「うん……」
たとえ「うん」しか返ってこなくても、俺はヌナに愛されてるって実感した。
だから、俺は幸せだよ………。
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さくらこ(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます！更新、がんばります！これからもよろしくお願いします！！ (2013年4月15日 12時) (
レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - ヌナに何があったのーーー？ 早く続きが読みたいです！！ 更新がんばです！ (2013年4月15日 12時) (レス) id: e641b6bc8d (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 杏さん» コメントいつもありがとうございます♪ラブラブは…しばらく見れないかもです……ごめんなさい。でもきっと！このあともよろしくお願いします^_^ (2013年4月13日 6時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - ヌナに何があったのーー？ラブラブな2人は？気になる！！ (2013年4月13日 0時) (レス) id: 8578c11ec4 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - アインさん» コメントありがとうございます^_^えーっと……これから急展開です…せっかくの幸せな二人を引き裂くことが……今後もよろしくお願いしますね！ (2013年4月12日 20時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらこ
x他1人 | 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2013年3月26日 18時
