P R I D E (ページ6)

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宗一郎、椋丞、私の順で入ったトレーニングルームにはたくさんの人がいた。

女の人は一人も見当たらない。

そりゃそうだけど。

このトレーニングルームの女初上陸が私だとしたら…？

急にこの部屋が愛しく思えて少しニヤけてしまう。

しばらく見渡していると見覚えのある顔。

…長野さん！

ぱちりと目が合って。

長野さんは白い歯を見せて軽く微笑む。

私もすぐに微笑み返した。

「えーっと、立岡は捜査班やったよなぁ。ほんなら立岡は山口。んで、宮國は狙撃班やから長野。ほんでAはー突撃班で、坂本。」

「「『はい。』」」

「とりあえずー、今ゆった奴がお前らの、なんていうんかな？教育係…的な？」

「「『はい。』」」

「一部を除いてみんな優しいから。まっ、リラックス、リラックスー♪」

「「『はい。』」」

ここで椋丞と宗一郎とは離れるってことか…。

なんか急に緊張してくる…。

「あいつが坂本っちゅー奴や。」

内海隊長が指を指して言う。

『あの…方が…ですか。』

内海隊長の指の先にいる人物は…背が高くて、ガタイはまぁまぁで…茶髪。

なんかチャラい感じがする。

「んまー…頑張れ。」

そういって苦笑いを浮かべながら立ち去る内海隊長。

…嫌な予感がする。