プライドの蛇と愛の獅子【HP】 (ページ6)

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ﾙｼ「っっっ！！」

彼の息を飲む音が聞こえたような気がした。

周りの視線など気にもならない。
今まで溜め込んでいた感情が溢れだし止められない。

『なぜ迎えにこなかったのっ！
どうしてっ、"待っていてくれ"なんて……！』

ﾙｼ「A………」

『__無理よっ！もう1度あの頃のように呼べと？
ルシウスが私を見捨てたのっ！
私じゃなく、ナルシッサさんを選んだ！』

ﾙｼ「許してくれ、君を___」

涙で前がぼやけ、彼がどんな表情をしているのかわからない。
声が震えていることなどその時の私は気づけなかった。
それ程に周りが見えていなかったのだ。

『今でもあなたは純血のスリザリンで、私はグリフィンドールのマグルっ！
どこまでいっても交わることなんてなかったのよっ！』

ﾙｼ「ちがう…、私はAを____」

「Aっ！」

誰かに呼ばれた気がしてそちらをむく。
黒い物体がこちらに近づいてくる。

ﾙｼ「セブ___」

ｾﾌﾞ「何をしている、ルシウス」

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