プライドの蛇と愛の獅子【HP】 (ページ34)

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ep.34 ページ34

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さて、いきますか。

来なかったから、とまたホグワーツに来られても困る。
馬車でホグズミートへ、ホグズミートから姿現しで漏れ鍋へ。

入り口の扉を押し開け中へ入るとすぐに見つけた。

昔のように髪を1つに束ね、カウンターで寂しく1人酒をしている彼。
その後ろ姿に今も胸が締め付けられる。

『スコッチをダブルで』

そう言って彼の隣に腰をかける。

出されたスコッチに手をつけると彼が口を開いた。

ﾙｼ「……きて、くれたのか」

『ええ、私が来なきゃ帰らないんですよね？
ナルシッサさんにも迷惑がかかりますから』

彼の顔も見ずに手元のスコッチを眺めていた。
すると鍵がグラスの横に置かれる。

ﾙｼ「上に部屋をとったので、そこでもいいかね」

『いいですよ、こんなとこで奥さまじゃない女と2人で会っているのを見られるのは家名に傷がつくでしょうから』

ﾙｼ「……助かるよ、先にいく。
飲み干してからくるといい」

そう言って鍵を持ち階段を上がっていった。

少し時間をあけて酒を飲み干し、彼の元へとむかった。

___コンッ、コンコンッ。

部屋の前に立ちノックすると扉が開いた。

ﾙｼ「さ、入ってくれ」

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