プライドの蛇と愛の獅子【HP】 (ページ33)

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ep.33 ページ33

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ｾﾌﾞ「なっ！お前は奴に魔法をかけられたのだぞ！
我輩はだなっ_____」

『いいから。変なことは思い出してない』

そう言うと諦めたのか椅子に腰を掛けた。

『あ、次の満月っていつ？』

ｾﾌﾞ「明日だが？」

そういうこと……。
自分との記憶を思い出して幸せな気分で会いにこいってことかしら。

なんて不様なの。
そこまでして昔のおもちゃを欲しがるなんて…。
昔の彼は貴族としてのプライドがあったのに。

ｾﾌﾞ「今日はこのままここにいることだな、食事は持ってきてやる」

『ん、ありがと。セブルス』

ｾﾌﾞ「礼はいらん。
お前はあの時から我輩の側にいてくれたのだから、同じことだ」

『あ、糖蜜パイは忘れずに！』

そう言った私をこれでもかという程睨んでからローブを翻しでていった。

『もう…、素直じゃないんだから。
お礼ぐらい受け取りなさいよね』

誰もいない扉にむかって呟いた。

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