プライドの蛇と愛の獅子【HP】 (ページ29)

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ep.29 # ページ29

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最近は彼がキスをねだってくる。
私にしてもらうのがいいらしい。
少し背伸びをして唇を合わせすぐに離した。

『んっ、』

ﾙｼ「……それで十分かい？」

私は恥ずかしくて触れるだけのキスしかしていない。
それでは彼は物足りないみたいで毎回深いのを要求してくる。

ﾙｼ「ほら、口あけて」

『…あっ、んん……はぁ、ふぁ……んふっ……』

ﾙｼ「ん…、ふっ……、上手になったね」

くっくいたり離れたり、何度も角度を変えてキスをする。
どれくらい唇を重ねていたのかわからないけど、離れた唇からどちらのものかわからない糸がのびる。

『もっ…と……』

ﾙｼ「今日のAは大胆だね」

また唇を重ねる。
私を抱き締めていた彼の手がローブへと伸びそのまま床へと落ちた。
ネクタイがほどかれブラウスのボタンに手がかかった。

『んっ！…ルシ……ウスッ、まっ……、んふっ…ちょ___』

ﾙｼ「駄目かい？」

そう聞いた彼は悲しい表情をしていた。

『ここは、ちょっと……外に人いるし……。
それに今日はまだ授業ある…から』

ﾙｼ「そっか…、じゃあ夜にいくよ。待っててくれるよね」

そう言うと、頬にキスをしてでていった。

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