プライドの蛇と愛の獅子【HP】 (ページ19)

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ep.19 ページ19

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大広間で食事をしていると隣に座っていたセブルスが急に喋りだした。

ｾﾌﾞ「最近、寝坊することがないようだな」

『ん？うん』

ｾﾌﾞ「あの事がまだ気がかりなのか」

『…………』

意外とセブルスはするどい。
彼と再開してからの私は目に見えて行動が変わった。

授業のない時間は自室にこもり、食事の量も少なくなった。
自分でもわかっている。
外を出歩かない理由は簡単だ、彼とまた出くわさない為だ。

『ちょっと？それ私の皿なんだけど』

ｾﾌﾞ「もっと食べろ」

『それを言うならセブルスも食べなさい』

ｾﾌﾞ「おいっ、Aっ……やめっ…」

皿に料理を入れあいながらの楽しい食事になった。
最終的に__もういらんっ。
そう言って出ていったセブルスの後ろ姿をみて久々に大爆笑した。

自室に戻り、後は寝るだけとなった私の前に置かれているのは彼からの箱。
開けないわけにはいかない。
変なものは入っていないだろうがこのまま捨てるわけにもいかない。

ベッドに腰をかけ心を決めて箱をあけた。

___すまない、思い出してほしいんだ。

声が聞こえると私は意識を手放した。

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