プライドの蛇と愛の獅子【HP】 (ページ16)

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ep.16 # ページ16

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『あの、私……、わかりません。
でも……あなたの隣に立ちたい、傍にいたい、そう…思います』

拙いながらも正直な気持ちを伝える。
この感情が好きという気持ちなのかどうかはわからない。
彼と同じなのかもわからない。
でも彼に寄り添ってみたい、そう思ったのだ。

ﾙｼ「では私と付き合うか」

彼はすぐに優しい表情で聞いてくる。
それはまさに貴族そのものだった。

ﾙｼ「Aは……グリフィンドールだな。
もしかしたら私といることで寮での居心地が悪くなるかもしれない、それでもいいのなら…だが」

『マグル出身の私じゃあなたと釣り合わない』

なんだか顔をみていることができずに下をむいた。
釣り合うわけがないのだ。
今こうして隣に座れているだけでも奇跡に近い。

ﾙｼ「純血やマグル、それに寮は関係ない。
私は君が…、Aがほしい」

その言葉に驚き顔をあげると、少し照れた表情の彼がいた。

そんな彼は私が頷くのを見ると優しく微笑み、"ルシウスと呼んでくれ"そう告げ額にキスを落として去っていった。

私は真っ赤になった顔を手で仰ぎながら彼を見送った。

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