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_?

「…だから、なんであなたが…!

なんであなたが宮舘さんの全部を
分かってるみたいに言うんですか?!」



空気に耐えきれずに声を荒げると、

目黒さんはゆっくりと顔をあげて
また視線を合わせてくるから、
それから逃げるように顔を反らした。



悔しかった。



「わたしは…私は本気で好きなの。


それなのにどうして邪魔するの…?

なんで
目黒さんが宮舘さんの近くにいるの…!」



宮舘さんの隣に居るべきなのは私。

なのにいきなり出てきて奪ったのは目黒さんじゃん…。



「…あのさ、」

「もぅ、次はなに?!」



自分だけ余裕ぶってるのが頭に来て、
キッと目の前の彼を睨み付ける。



「聞いてもいい?」



さっきまで感情の読めない顔をしてたけど

今は違う、少しだけ人間味のある顔になっていた。



「舘さんのさ、どこが好きになったの?」



「…は…なに、バカにしてるの?」



してないよ、ちょっとだけ話そうよ。


そう言って私の立っている横に来て、壁にも垂れながらしゃがみ込む目黒さん。


おちょくられているのか真面目に話しているのか、もう全然分からない。

ぎゅっと握りしめた拳にゆっくりと彼が触れてきた。



「めっちゃ冷たいじゃん。
…こんなに冷えるまで待つくらい想ってるんでしょ?

…俺にも教えてよ。」



「…っ、触らないで。」



触れられた手を払ってからだの前で組む。

話すつもりなんて無かったけど、


真っ直ぐな目に吸い込まれそうで


私は自然と話を始めてしまった。





「私には、

何にもなかったの。


学生の頃も、
夢も得意なことも、趣味もない。



空っぽだった、



このまま恋愛とか青春とかもしないまま
つまんない人生送るんだろうなって。





高校3年生、
パパの仕事に付いていった収録で


始めて宮舘さんをみた時


…私、目が離せなかった。」

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設定タグ:目黒蓮 , 宮舘涼太 , めめだて
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ニナ(プロフ) - 更新めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます!どうかどうか、二人の思いが重なってほしい…涙 (2021年10月5日 23時) (レス) @page49 id: b294cacc31 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ニナさん» コメントありがとうございます◎更新に波があって申し訳ありません…ぜひぜひ今後とも楽しんでいただけたら嬉しいです。 (2021年10月5日 23時) (レス) id: 7e11e0c637 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 魏紫姫 桜描さん» コメントありがとうございます◎!めめだていいですよね〜…作品も供給も是非もっと増えて欲しいですよね、、 (2021年10月5日 23時) (レス) id: 7e11e0c637 (このIDを非表示/違反報告)
ニナ(プロフ) - 初めまして。ものすごく続きを楽しみにしている者です。次の更新、マイペースでもちろん構いませんので、楽しみにしてますね。応援してます! (2021年9月30日 22時) (レス) id: b294cacc31 (このIDを非表示/違反報告)
魏紫姫 桜描 - 初コメです!俺も,めめだて好きなのでめっちゃ嬉しいです!俺も,めめだての小説書いてるので、読んでみてください!応援してます! (2021年8月1日 12時) (レス) id: 067498defb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月19日 21時

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