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＿＿涼太
sk「でねぇこれが今いっっっちばんキテる嫁！！」
「佐久間さっきも一番って言ってたよ」
sk「さっきの嫁は〜…いっちばん！
こっちの嫁はね、いっっっっちばん！！」
「いや分かんないよ(笑)」
電話を切ってから迎えが来るまでの間にと、
突如始まった嫁紹介。
アニメはよく分からないけど、話をしている佐久間が嬉しそうで良かったなぁ〜…なんて思いながら聞いていると
それでね！ という佐久間の声を遮るようにインターホンの音が響いた。
sk「お、目黒だね！ 俺出てくるね。」
「うん、ありがと。」
パタパタと玄関の方へ駆けていく佐久間を見送り、
ハンガーにかかってる上着を手に取って帰り支度をする。
少し送れて俺も玄関へと向かうと、
何だか照れたような表情で佐久間と話す目黒。
俺に気がつくと、
ぎゅっと口を結んでこちらを見つめてきた。
その表情に、一気に申し訳ない気持ちが湧いてきて…
なんて声をかければ良いのか分からない。
「舘さん、帰りましょ…。」
「あ…うん。」
一言だけ落とされた言葉に素直にしたがうしかなくて
履いてきたブーツに足を通して立ち上がると、
困ったように微笑む佐久間が
じゃあね〜って見送ってくれた。
車に乗り込んでからも空気は少しだけ重い…。
なにか喋らなきゃ、謝らなくちゃ、
でも何を話せば良いのか分からない。
数回同じような思考を繰り返しているうち
口を開いたのは目黒だった。
「ごめんなさい、俺、」
「…え、？」
「舘さん居なくてまじで焦って…
連絡も入ってないし、もしかしたら…って
何か悪い方にばっかり考えが行っちゃって。
…怒ってる訳じゃないんです。
でも自分が思ってるより動揺してて…。
だけど、無事だったことに安心して、
感情がついてこないっつーか、」
少し先の信号が赤になり、
車のスピードが少しずつ落ちる。
キュッとブレーキを踏み込んで、
俺に視線を合わせるように覗き込んできた。
「だから、なんにも喋れなくて…
空気悪くしてごめんなさい、」
あぁ、
やっぱり俺は
間違ってしまったのかもしれない。
「…俺もごめんね。
なんにも言わないで出ちゃって…。」
最初に頼るべきは、目黒だったんだね。
「俺も目黒の顔みて安心した、来てくれてありがと…。」
青に変わる信号、再び動き出す車。
「ぉ、俺がそうしたかったんですってば…。」
彼の耳朶は、暗い車内でも分かるくらい赤く染まっていた。
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ニナ(プロフ) - 更新めちゃくちゃ嬉しいです！ありがとうございます！どうかどうか、二人の思いが重なってほしい…涙 (2021年10月5日 23時) (
レス) @page49 id: b294cacc31 (このIDを非表示/違反報告)
無(プロフ) - ニナさん» コメントありがとうございます◎更新に波があって申し訳ありません…ぜひぜひ今後とも楽しんでいただけたら嬉しいです。 (2021年10月5日 23時) (レス) id: 7e11e0c637 (このIDを非表示/違反報告)
無(プロフ) - 魏紫姫 桜描さん» コメントありがとうございます◎！めめだていいですよね〜…作品も供給も是非もっと増えて欲しいですよね、、 (2021年10月5日 23時) (レス) id: 7e11e0c637 (このIDを非表示/違反報告)
ニナ(プロフ) - 初めまして。ものすごく続きを楽しみにしている者です。次の更新、マイペースでもちろん構いませんので、楽しみにしてますね。応援してます！ (2021年9月30日 22時) (レス) id: b294cacc31 (このIDを非表示/違反報告)
魏紫姫 桜描 - 初コメです！俺も，めめだて好きなのでめっちゃ嬉しいです！俺も，めめだての小説書いてるので、読んでみてください！応援してます！ (2021年8月1日 12時) (レス) id: 067498defb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無 | 作成日時：2021年4月19日 21時
