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ページ36

__涼太

佐久間は、俺の肩にトンと自分の肩を寄せ
前を向いたまま話しだした。



sk「正解がなんなのかってさぁ…

ぶっちゃけ俺にもわかんない…(笑)


でも、涼太がさ…



自分を押し殺してまで選んじゃう方は

俺間違いだと思う。」





俯きながら笑ってこちらを見る、
その表情は哀しかった…。


佐久間は尚も口を開いて続けた。


頼ることを怖がるなと言った。

俺がみんなを大事なように、

自分達も俺が大事だ…と。



sk「…行かなくていい。大丈夫だよ。」

「でも、それだと目黒が…、」
sk「心配すんな、佐久間がなんとかする!」



なんとかって、どうやって…

そう続けようとしたとき、



ヴーッ…ヴーッ、



sk「!」
「…っ、」



ポケットの中のスマホが震えた。
着信を告げる音だった。



sk「…誰から…」

「…、見てみる。」




心拍数が嫌でも上がってしまう…、

少し震える手で服を辿り、それを取り出し


画面へと目をやる。







「…あ、」



sk「…ぁ…目黒か、ビックリしたね…(笑)」



画面に写し出された、目黒のニ文字。



通話ボタンを押して耳へ端末を近づけた、






『舘さん、…今どこですか?』

「目黒…? 今ね、佐久間の家。」

『佐久間くん? 一緒にいるんすか?

うわぁ…もう…帰っても誰もいないから、
俺めっちゃ焦った…。』



通話口の向こうから聞こえる声は、
言っている通り焦りが伝わってきていて。


そういえばなんにも言わずに家を出てきてしまった…。



「ごめん、心配かけちゃって。」

『ほんっっとに心配しました…
…無事で良かったです。』


『用事は終わったんですか?』

「あ…うん、とりあえずは。」



今から帰るね…と告げようとしたとき
被せるように目黒の声が聞こえた。



『迎えに行くんで場所教えてください。』

「ぇ、大丈夫だよ」




『駄目です。

…ねぇお願い…俺が早く会いたいんです。』




「…、。」



真剣な声に、

胸が痛くて暖かくて、

哀しくて嬉しくて。




もうなにも言えなくなってしまって、
言われた通りに住所を伝えて電話を切った。




sk「…頼りになるヤツじゃん。」

「わ、聞いてたの?」

sk「近くにいたもん聞こえちゃうよ(笑)



でも、良かった。
涼太を近くで守ってくれるのが目黒で。」



そう言って笑う佐久間が、

いつもより大人びた表情でこちらを向くから



「うん…俺もそう思う…。」



なんて、
真面目に答えちゃったり…。

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ニナ(プロフ) - 更新めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます!どうかどうか、二人の思いが重なってほしい…涙 (2021年10月5日 23時) (レス) @page49 id: b294cacc31 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ニナさん» コメントありがとうございます◎更新に波があって申し訳ありません…ぜひぜひ今後とも楽しんでいただけたら嬉しいです。 (2021年10月5日 23時) (レス) id: 7e11e0c637 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 魏紫姫 桜描さん» コメントありがとうございます◎!めめだていいですよね〜…作品も供給も是非もっと増えて欲しいですよね、、 (2021年10月5日 23時) (レス) id: 7e11e0c637 (このIDを非表示/違反報告)
ニナ(プロフ) - 初めまして。ものすごく続きを楽しみにしている者です。次の更新、マイペースでもちろん構いませんので、楽しみにしてますね。応援してます! (2021年9月30日 22時) (レス) id: b294cacc31 (このIDを非表示/違反報告)
魏紫姫 桜描 - 初コメです!俺も,めめだて好きなのでめっちゃ嬉しいです!俺も,めめだての小説書いてるので、読んでみてください!応援してます! (2021年8月1日 12時) (レス) id: 067498defb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月19日 21時

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