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you side
夕方に差し掛かった頃。
半助さんと帰り道。
土井「手首、大丈夫でしたか？」
『はい、新野先生が包帯を巻いてくれました』
ほら、と半助さんに見せると微笑んでくれた。
『半助さんに助けてもらえなかったら、
危うくあの山賊のお嫁さんになるところでした』
土井「本当ですよ。その前に助けられて良かった。
嫁にするなんて、ふざけてる」
そうよね、恋愛したことのない私でもわかる。
一方的に、そんな強引になんて間違ってる。
『……そういえば、半助さんは今までに恋人って』
……あれ？これ前に半助さんに聞かれなかった？
なんで私、こんなこと聞きたいの？
そんなこと聞いてどうするの？
土井「あると言えばあるのかなぁ……
遥か昔の話ですけど」
『……うっ』
ガンッ？ ガーーン？
どう表現したら良いのだろう。
頭と胸に、とんでもない衝撃が走った。
どうしてだろう、すっごく………嫌。
『そ、そうなんだぁ。へぇー……だぁ！』
動揺し過ぎて、籠を落とした。
土井「だ、大丈夫ですか」
『だ、大丈夫です。
あ、そ、そうだ。すみません、帰りまで』
土井「とんでもない。
Aさんに何かあったら困りますから」
よいしょ、と半助さんは私の籠を抱える。
その言葉や行動の優しさが、途端に辛く感じられて
優しいなぁ、良い人だなぁと思っていたのに
それがいつか、誰かのものだったと考えてみれば
どうしてだろう、すっごく………嫌。
だけど、そんなこと考えてるなんて
半助さんに気付かれたくない。
『……そうですよねぇ、私は忍術学園専属の
薬草職人ですからね。えっへん』
冗談めかして言うけれど、
半助さんは一緒には笑ってくれなくて。
土井「……違いますよ」
『え？』
土井「Aさんに何かあったら……
私の幸せが叶いませんから」
半助さんは目を細めて私を見た。
………意味わかんない。
そんなこと、私じゃなくて
その振り向いて欲しい人に言えばいいのに。
貴方の恋が叶わないでほしいと、
願ってしまいそうだから。
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はな(プロフ) - 舞美さん» 舞美さん、初めまして！読んでくださって、ありがとうございます！！そう言ってもらえて感激です…だいぶキャラ崩れしていると思うんですが、お許しください。これからも更新頑張ります！コメントありがとうございます:) (2021年5月4日 23時) (
レス) id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
舞美(プロフ) - はなさんの作品大好きです｡土井先生といい利吉さんといい、、私徳でございます、、。これからも応援してます！ (2021年5月3日 21時) (レス) id: 762e6989c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2021年4月18日 15時
