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you side
今日は利吉さんが来ている。
私はいつもどおり仕事中だ。
この洗濯が終われば、
利吉さんと縁側でお茶する予定。
ちなみに利吉さんは、山田先生に呼ばれている。
『あとこれを干せば終わりだね』
小松田「はい！洗濯物少なくて良かったですね」
小松田くんと大判の手ぬぐいを干し終わる頃、
ふらふらと利吉さんがやってきた。
『よし、終わった……あ、利吉さん』
小松田「なんだかげっそりしていません？」
……本当だ。
いつも素敵でかっこよくて、
ちょっぴりいじわるな……いえいえ、
いつも元気なのに、今日はそうではないような。
『何かありましたか？利吉さん』
心配で駆け寄ると、利吉さんは私の肩を掴んだ。
利吉「A……今度、学園祭があるって」
『あぁ、そうですね。私もつい昨日、
吉野先生から聞いて……どうしたんです？』
そうか……と利吉さんはうつろな目で私を見た。
利吉「今父上に言われたんだよ。
学園祭の日、特別授業を開講してほしいと」
小松田「えっ！僕、是非受講したいでーす！」
はいはい！と手を上げる小松田くんを、
利吉さんはキッと睨みつけた。
小松田「……あはは。僕、用事が」
やばいと察したのか、小松田くんはすたこらと
逃げていってしまった。
小松田くんが見えなくなったのを確認して、
利吉さんは私の手を引いた。
利吉「丸一日拘束だ。
せっかくの休みならAと過ごしたい……」
私の肩口に頭を乗せて、
利吉さんはしょんぼりと呟く。
『でも利吉さん、その日は私も茶店を開くんですよ』
利吉「……えぇ？茶店？」
そうなのだ。
私は食堂で、くのたまちゃん何名かと一緒に
甘味処を開くことになっている。
以前作ったおはぎ、他にも餡蜜やお団子。
『髪はタカ丸くんがセットしてくれて、
あと小袖に、フリルという装飾がされた前掛け……
って、利吉さん？』
バッと私の肩口から頭を上げた利吉さんは、
今さっきのしょんぼりげんなりした顔とは一変。
利吉「私も頑張るよ、A！
手が空いたら、一緒に回ろう！」
ぐっと拳を握り、元気一杯の顔になっていた。
私、テンションの上がる事言ったかしら？
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はな(プロフ) - いとーさん» 初めまして！一気読みありがとうございます！疲れたでしょう…！ドキドキしてもらえて、嬉しいです。とにかく私の夢と妄想を詰め込んでいる作品ですが、よければこれからもお付き合いください。更新頑張ります！コメントありがとうございます:) (2021年4月5日 23時) (
レス) id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
いとー(プロフ) - はじめまして！今日この作品を一気読みさせていただきました！最初からずっと胸がドキドキします！！更新頑張ってください！ (2021年4月5日 9時) (レス) id: a04005cb99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2021年2月27日 0時
