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利吉side
利吉「ったく……」
やっと静かになった。
今一年は組はというと、
父上の班と土井先生の班の二手に分かれ、
この合戦について説明を受けている。
さて、私も自分の仕事の続きだ。
少し離れた場所まで移動し、木の枝まで跳んだ。
はぁ、と大きく息を吐く。
こういう苛々としてしまった時は、
Aに会いたくなる。
Aを抱きしめたくなる。
今までひとりでプロ忍としてやってきた。
なかなか家に帰らない父上に文句も言えないくらい、自分も仕事漬けだったと思う。
だけど最近はどうだろう。
忍者の仕事は綺麗なものばかりではないから、
純粋で美しいAには
知ってほしくない事もあるけれど。
Aとの時間が何より大切で、
そのために仕事も頑張れる。
……Aは今日も元気にやっているだろうか。
『利吉さん』
そうそう、こうやって
ふんわり呼ばれるのが一番心地良くて好……
『利吉さーん！』
利吉「はっ……！え、A？！」
すっかり妄想の中の声だと思ったけれど。
『ここでーす』
小松田「本当だ！利吉さんこんにちはぁ！」
木の上から見下ろせば、
Aと小松田くんがこちらに手を振っていた。
利吉「A！どうして此処に……」
小松田「あぁっ、Aさん！
あっち見に行きましょう！」
『えっ、ちょっと』
利吉「……って、おい！」
小松田くんがAの手を引いて向かう先は合戦場。
待て待て、
そのまま突っ込む気じゃないだろうな！
合戦場の方を確認すれば、
軌道が逸れてこちらへ向かってくる矢。
利吉「Aっ」
私は慌てて木の枝から飛び降りた。
急いでAの手を自分に引き寄せ、
小松田くんを突き飛ばす。
小松田「うわぁあ！」
矢が当たるかというその一瞬、
私はAを抱きしめたまま、
その場から跳んで離れた。
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はな(プロフ) - いとーさん» 初めまして！一気読みありがとうございます！疲れたでしょう…！ドキドキしてもらえて、嬉しいです。とにかく私の夢と妄想を詰め込んでいる作品ですが、よければこれからもお付き合いください。更新頑張ります！コメントありがとうございます:) (2021年4月5日 23時) (
レス) id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
いとー(プロフ) - はじめまして！今日この作品を一気読みさせていただきました！最初からずっと胸がドキドキします！！更新頑張ってください！ (2021年4月5日 9時) (レス) id: a04005cb99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2021年2月27日 0時
