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you side




利吉「……怒ってるから」


 
『おこ……へ?なんで?』




本当にわからなさ過ぎて、
間抜けな声が出た。


すると利吉くんは
私の間抜けな返事に反応したのかわからないけれど、
やっとこちらを向いた。




利吉「せっかく北石に自慢してきたのに。

  それなのにAさんは、
  土井先生に口説かれてるし」




そう言う利吉くんは、むすっとむくれ顔。
いやいや待ってよ。




『違うよ、話を聞いてもらってただけ』



利吉「話?」



『うん』



利吉「何の話?」



『えっと……それは』




自分の胸に秘めていたわがままを、
今ここで言うなんて……





『えっと、あの……とりあえず先に
 今日の仕事の話だけど、』



利吉「ほら、はぐらかすんだから」




ぷい、と利吉くんはそっぽを向いてしまった。




◆◇



あれから利吉くんはあんまり機嫌が
宜しくないのだけれど、そこはプロ。



仕事は仕事。
ビジネスパートナーとしてきっちりと働く。




利吉「さて。私に何かあったときは、
  迷わず逃げてくださいね」



『もう、変なこと言わないで』



利吉「あはは、必ず戻りますよ。いってきます」



そう言って利吉くんは、
とある城に忍び込んでいった。









暫くして、そろそろ利吉くんが戻る頃。


なかなか厚い警備だと聞く、とある城。
私が見張り役だけれど、気を付けないと。




利吉「Aさん、戻りました」



『おかえり、利吉くん』




無事に戻った利吉くんから密書を受け取って、
そのまま足早に城を後にする。




利吉「お疲れ様でした」



『利吉くんこそ、さすがです』




城を出た途端、利吉くんの目つきは変わる。






利吉「で、さっきの話ですけど」



『さっきの話?』


 

利吉「土井先生と何を話していたんです?」





あぁ。



私、逃げられそうにない。

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設定タグ:忍たま , 山田利吉 , RKRN   
作品ジャンル:恋愛
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イリス(プロフ) - 夢主と利吉の関係性も好きだけど、なにより北石さん大好きですwww (2022年12月5日 0時) (レス) @page13 id: af492db464 (このIDを非表示/違反報告)
Saku*no(プロフ) - こんにちはどの作品も利吉さん好き!これからの更新頑張って下さい!! (2022年10月30日 10時) (レス) @page1 id: 39a66916ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はな | 作成日時:2022年10月30日 10時

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