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利吉side
ぱち、
そっと目を開けると、見慣れない天井が見えた。
上半身を起こすと、土間の方から
ひょこっとAさんが顔を覗かせた。
『あ、起きた？具合はどう？』
可愛い。
寝覚めに見るAさん可愛い。
『……おーい、聞こえてる？』
利吉「はい、私もAさんと同じ気持ちです」
『駄目だ、聞こえてない』
利吉「えぇ？」
洗い物を終わらせたらしいAさんは、
土間から板間に上がった。
『ね、お布団ふかふかでしょ』
利吉「え……あ！」
何かふかふかすると思ったら、Aさんお気に入りの
ふかふかの布団に乗っているじゃないか。ふかふかの。
利吉「良かったんですか。この間はふかふかの布団に
私が乗ったからって、突き飛ばしたのに」
『……だって、倒れた利吉くんを
板間に寝かせたままにはできないでしょ？』
だから布団を敷いて、寝かせてくれたのだ。
優しい。
Aさん優しい可愛い。
可愛い。
利吉「ありがとうございます」
『ううん。利吉くん、急にぶっ倒れるんだもん。
びっくりしちゃった』
そんなの、そんなの
利吉「Aさんが、私に触れるからです」
するとAさんは大きな目をパチクリさせて
自分の頬をつん、と触りながら
『……ほっぺ？』
あぁ、ずるい。
いつか本当に、心臓が止まってしまう。
Aさんって忍者の仕事に関しては、
頭の回転も早いし身体能力も抜群だ。
一緒に仕事をしたことはないけれど、
凄腕のくの一ということはもっぱらの噂だ。
だけどこの人、私生活においては鈍感。
『そうだねぇ。この間頭撫でた時も、
一瞬死んじゃったかと思ったし』
私は自分で言うのもなんだけど、わりとモテる。
結構モテる。
だから、自分で言うのもなんだけど、
女性の扱いはわかっているつもりだ。
どんなことを言えば、喜ぶか。
どんなことをすれば、喜ぶか。
だけど、Aさんにだけは何も響かないから。
Aさんにだけ、
あんな反応をしてしまうのを彼女は知らないから。
利吉「他の男に、頭よしよしとほっぺつんつんをしては
いけませんよ。怖いことになりますよ」
だからせめて、独り占めできますように。
『利吉くんだって、倒れるから怖いんですけど』
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はな(プロフ) - でん太郎さん» お返事遅くなりました！利吉さんどんどん変になっていきますどうしよう笑"大好きだなんて！ありがとうございます！とっても嬉しいです！のろのろ更新ですが頑張りますね。コメントありがとうございます❤️ (2022年7月31日 9時) (
レス) @page42 id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
でん太郎(プロフ) - 利吉さんがギャグ枠になってるのがツボすぎて、大好きです…😭ここで他の作品のことをお伝えするのもアレかとは思いますが、全作品、構成も夢主も、文章もとても大好きです、これからもずっと応援しています🙇♀️ (2022年7月13日 22時) (レス) @page9 id: 1487e65024 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 青野ゆあんさん» ありがとうございます！ちょっと変わった利吉さんに挑戦です〜更新頑張りますので、引き続き読んで貰えたら嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2021年12月25日 22時) (レス) @page12 id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
青野ゆあん(プロフ) - 好き,,,めっちゃ好き,,, (2021年12月19日 23時) (レス) @page4 id: a96dc153b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2021年12月19日 1時
