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you side
存在をすっかり忘れていた為、尊奈門は怒ってた。
"土井半助、覚悟ー!"って飛び掛かってきたけれど、
半助さんはチョークと出席簿で応戦したのだ。
もちろん半助さんの勝ち!で、
尊奈門は悔しそうにしていたし、昆奈門さんも
雑渡「また来るね」
とひらひら手を振って帰っていった。
『お疲れ様でした』
土井「う、うん。ありがとう」
『チョークと出席簿でなんて』
すると半助さんは、いつものことなんだと笑った。
すごいなぁ。尊敬するところが沢山だもん。
『あ、』
そういえば、と思い出した。
"私と利吉が……そうだったら嫌?"
半助さんの返事を聞きそびれていたんだった。
『ねぇ、半助さん』
土井「ん?」
『尊奈門が来て途切れたから……
私と利吉が恋仲だったら……嫌?』
土井「え!……それは、」
今聞かれると思っていなかったからか、
半助さんはものすごく動揺している様子。
両手をもじもじと動かし出した。
『それは……?』
土井「親戚のお兄ちゃんみたいだって言ったけれど」
『ん?うん』
土井「私は、そう思っていないから」
聞こえるか聞こえないか位の声。
『え。それ、どういう……』
土井「あー……ちょっと忘れ物を思い出した!
教室に戻らないと……っ」
『えぇっ』
そう言って、半助さんは急ぎ足で校舎のへと
行ってしまった。
残された私は、ぽつんとその場に立ち尽くす。
なんか……はぐらかすような感じじゃなかった?
親戚みたいだよねって私は思うけれど、
半助さんは私のこと、
そう見れないし思えないってこと?
なーに親戚とか言ってんだよ的な?!
やっばー!!
『怒らせちゃったかなぁ』
せっかく、少し話せるようになったのにな。
嫌いになんてならないって、言ってくれたのにな。
◆◇
『……というわけなんです』
山田「半助が?Aに親戚のお兄ちゃんみたいだって
言われて?怒ってるって?」
『どうしてそんなに"?"挟むんです』
山田「いや、だって……半助が怒るわけがない。
"そう思ってない"って、Aの解釈とは
違う気がするけどなぁ」
『違う?』
山田「自分で考えなさい」
もし私の解釈違いだとしたら……
うーん、よくわからない。
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梅こんぶ(プロフ) - こんばんは!そして新作おめでとうございます!私も土井先生も大好きでいつもはなさんの作る小説&ドキドキ&恋愛&いろいろ楽しみにしていました☆後お気に入り登録しました無理せずに頑張ってください! (2021年11月21日 1時) (レス) id: 067eb46949 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2021年11月20日 23時