実況中 ページ10
尾浜side
俺は五年い組、学級委員長委員会所属の
尾浜勘右衛門だ。
まぁ髪の毛見てみろよ、うどんみたいだろ?
ほっとけ。
それはそうと、今日は俺の同室である久々知兵助が
大事な用事で出掛けている。
正直、兵助からの相談は
投げ出してしまうこともしばしばだが、
このAの件については俺も熱心だ。
なんでって、あの兵助に好きな人って。
しかも、くのたまのA。
俺は委員会で一緒だから面識はあったんだけれど、
まさか兵助の好きな人がAとは。
良いよな、A。
あ、言っとくけど、俺はそういう感情ないよ。
本当に、兵助を応援したいんだ。
尾浜「さてと、俺も準備準備っと」
そう言って私服に着替えて、
軽い変装としてサングラスをかけた。
これでバレない。
さて、兵助の恋物語でも観察してやろう。
◆◇
町へ着くと、あ!兵助とAだ。
隣り合って歩いている。
Aはいつもの忍装束から一変、
華やかな色の小袖に身を包んでいた。
髪も結い上げているいつものイメージから、
今日は編み下ろしていて………
尾浜「可愛いじゃん」
兵助はというと、
ものすごく嬉しそうだし、楽しそうだ。
緊張で眠れてなかったみたいだし、
少し心配していたけれど……なんだ、良かった。
尾浜「あ、あれは」
暫くして、ふたりは甘味処へと入っていった。
店先から覗き込むと、向かい合わせに座って
楽しそうに話すふたりの姿が見える。
尾浜「よし、俺も」
会話が聞こえる位の席で、俺は団子を頬張る。
兵助「ここの杏仁豆腐、美味しいんだ」
兵助のやつ、結局、
杏仁豆腐を食べに連れてきているじゃないか。
『ほんとだ!美味しいねぇ』
兵助「良かった」
良かったな、俺も団子が美味いよ。
『……ねぇ、久々知くん』
ふいに、さじを置いて、Aは兵助を見つめた。
兵助「ど、どうしたの?」
『私、町に来るの久しぶりで……
連れてきてくれて、ありがとう』
兵助「っ……!」
見なくてもわかるさ。
兵助の顔は、真っ赤なんだから。
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はな(プロフ) - ねう。さん» お返事遅くなりました🥲実は自分でもお気に入りの作品なので、読んでもらえて嬉しいです!ねう。様のコメントをきっかけに久々に読み返しました🥹コメントありがとうございます! (2023年1月4日 8時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
ねう。(プロフ) - めちゃめちゃ良かったです…泣 昨夜に続き、推し読ませてもらいましたがわんわん泣きました笑 切なくてトキメキやばくて神作品すぎました。。このお話とっても大好きです。推し中々見つからないので幸せでした…。素敵な作品ありがとうございます! (2022年12月18日 11時) (レス) @page43 id: dee5bda7f0 (このIDを非表示/違反報告)
友里(プロフ) - 後ご自身があれば編集パスワード入れてOKです。コメント長くすみませんでしたお返事お待ちしています。 (2021年10月18日 12時) (レス) id: 0851e577c4 (このIDを非表示/違反報告)
友里(プロフ) - こんにちは、私も久々知君大好きでイベント後できたら嬉しいです。もしもご迷惑でしたら申し訳ありません。「https://uranai.nosv.org/u.php/event/edokyo/」「あなたの作品!!」という作品ですやり方画面にペーストに押せば大丈夫と思います。 (2021年10月18日 12時) (レス) id: 0851e577c4 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 飛鳥さん» こんばんは!コメントありがとうございます、励みになります!!見つけてもらえて嬉しいです。本当に自己満足な作品になっていますが、読んで頂けると嬉しいです。更新がんばります! (2021年7月7日 22時) (レス) id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2021年7月4日 9時