12日目 ページ13
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Aside
電話を切り、しばらくボーと空を眺める
A「……」
今日の空…星がたくさんあるな
A「きれいやな…」
「こら、髪も乾かさないで風邪引きますよーオネエサン」
そう声がしたと思ったら、フワッと頭にタオルがかかる
A「クロの匂いだ…」
黒尾「変、態ですか?オネエサン」
A「…落ち着くわ、やっぱりこの匂い」
黒尾「っ……はぁぁぁ」
A「盛大なため息…幸せ逃げるぞ」
黒尾「うっせ、この天然タラシ」
A「どこが…てか、タオルありがとう」
黒尾「自覚なし、ドウイタシマシテ」
A「今日の空、めっちゃ星見える」
クロも見てみてというと、さっきより距離を縮め上を見るクロ
黒尾「…ホントだな。………なぁ」
A「ん?」
黒尾「さっきの電話」
A「…うん、クロが思ってる通りであってるよ。次の日曜日少しいってくるね。」
黒尾「1人で大丈夫か?」
A「…大丈夫だと思う」
ジッと見られる。
A「…大丈夫」
黒尾「そうか」
ニッ!と笑うと後ろを振り向き
黒尾「無理すんなよ」
A「うん、……鉄朗ありがとう」
そう言うと、ガバッと抱きつかれた
A「?!」
黒尾「あぁ〜、不意打ち禁止なんですケド」
A「なにもしてませんが」
黒尾「こっちのはなし。もう少しだけ充電する」
A「うん」
クロの背中に手を回し力を込める
A「いつもありがとうね!鉄朗」
黒尾「…お前、わざとだろ」
A「?何が!幼馴染みなんだし名前呼ぶの普通じゃん」
黒尾「いつもはクロって呼んでるだろうが」
A「…てへへ!」
黒尾「…」
A「ごめんなさい、無言はよくないです。部屋に戻りましょう」
黒尾「顔赤いぞ」
A「普段やらないことやったから恥ずかしい」
黒尾「かわいかったけど…」
A「?!」
黒尾「…まぁ、戻りますか!」
A「うん」
そう言うと、ごく自然に荷物を持ってくれるクロ
A「あ、ありがと」
黒尾「いーえー」
前に進んだかと思ったら、いきなり立ち止まるクロ
A「イダッ!」
背中に顔をぶつけてしまった
黒尾「盗み聞きとは悪趣味ダネ〜…宮侑クン」
宮侑「…」
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作者名:ぶはは!!! | 作成日時:2019年9月19日 10時