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「ええよ、隣、流星んちやから許してもらお」


「それより何話してんねやろ?
俺、注意してくる」


空になったアイスの容器を持って、
キッチンの入口まで来たけど。


ひそひそ話しとってさ、
二人とも俺に気付く様子なし。


「神ちゃんやねんから」


流星の口から、俺の名前が出てきて、慌てて隠れる。


「分かったか、しげ。
落ち着いて優しい感じで、
かつ強引にいくねんで?」


「流星め。矛盾する事言うなや」


「頑張れって。
やないと一向に進めへん」


話、いつまでも終わりそうないし、
だいの声だけ、やたら、でっかいしな。


「なあ、ゴミ捨ててええ?」


そう声かけたら。


「と、ともっ!いつからおったん?
今のは違うで!」


だい、分かりやすく動揺してるねん。


「何が違うん?
しげ、声でかいって。
近所迷惑やで」


「あっ、ごめんっ。
とも、さっきの話、聞こえた?」


「なんも」


「ふう。良かったあ!」


だいが大袈裟に胸を撫で下ろしてるから、
めっちゃ気になるやん。


流星が、


「ふうん。二人の時は、名前呼びやねんな」


にやにやするから、俺まで照れてきた。


だいは、真っ赤っか。


「ええやんけっ!
幼馴染やねんからっ」


「そこ普通、カレカノやねんから、やろ?
なあ、しげさ、
ほんまに、男らしくいけや?
神ちゃん、待ってるよな?」


「ん?」


きょとんとなってもうた。

俺が何を待ってんやろ・・・?


「あれ?そうでもないん?」


「黙れ、あほ流星!無垢な神ちゃんを毒すな!」


流星の言葉必死で遮って。

だい、大慌てしてる様子で、
なんとなく、察してしもたかも。

つまり、つまりさ・・・


のんちゃんと流星がしてるような、
あんな事の話?


あかん。

意識したら、身体も口も上手く動かへんなってきた。


「トニカク、シズカニシテナ」


我ながら、
ロボットみたいな話し方して、

カクカク、ぎごちない動きで、リビングに戻る。

ソファの、のんちゃんの隣に座り込んだら。

ふわあって力抜けた。


「どっしたん?神ちゃん。
真っ赤やで?
まさか、キスでもされた?」


「なっ、わけないやんっ」


「そらそうやんな。
流星おるねんし」

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fool(プロフ) - tmさん» ありがとうございます〜💕素敵なコメントに感動してます✨幼馴染設定、二人に似合い過ぎて、本当に楽しく書けました💕いつもありがとう〜💕💕 (2021年12月24日 13時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
tm(プロフ) - 完結おめでとうございます♡遂に完結してしまった、寂しいです( ; ; )笑初めての幼馴染設定も、切ない両片想いも、手探りで二人らしく少しずつ恋人らしくなっていくとこも、最後まで見守れて良かったです。これからも応援しています! (2021年12月24日 10時) (レス) id: f17f5e7704 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - もちろん赤緑2作品楽しませてもらってますよー!またあちらでも挨拶させてもらいますっ! (2021年12月23日 17時) (レス) id: 06114767fe (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - みさきさん» ありがとうございます💕無事に完結を迎えられました💕新作にも遊びにきてね✨ (2021年12月23日 10時) (レス) @page46 id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 完結おめでとうございます!いやー、今回もドキドキキュンキュンハラハラさせてもらいました!また他作品も見させてもらってます! (2021年12月22日 21時) (レス) @page48 id: 06114767fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fool | 作成日時:2021年11月27日 9時

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