Pretender３

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俺んとっては、だいが一番カッコええけどな。

胸ん中だけで呟く。


のんちゃんみたいに、
素直に言える日なんか、来そうにないな・・・











だいのリクエストで、お好み焼き。

ホットプレートの上の生地を、
ひっくり返すのが、だいの仕事や。


「１、２、３！はい！よっしゃあ！」


「掛け声だけはええけど、崩れとるやんけ」


流星って、だいとおる時だけ子供になる。

引っ張られるんか？


「うっさい、お前やってみろって！
勝負やからな！」


「見とれよ」


「うわー。やっちまったな！
はいー！俺の勝ちー！」


「いや、ええ勝負やって。
判定、望と神ちゃんに頼もうぜ」


二人して、俺らを振り返ってくる。


「どっちもどっちやわ」


俺は見たまんま答えたけど。


「俺は流星のが上手いと思うよ」


のんちゃんは、彼氏贔屓。


「小瀧め。お前、流星に甘過ぎやろ！」


だいが膨れてるん、可愛ええな。


みんなでわいわいご飯食べるんも楽しい。






洗い物は、彼氏陣がやってくれるって言うから、

のんちゃんと二人でアイスにフルーツに、
シュークリームと、デザート三昧。


「はあ、幸せやあ」


「神ちゃん、ほんま甘いもん好きやな」


「うん。大好きや。
チョコが特に好き」


「なあ、しげとさ、
ほんとのとこは、どこまでいったん？」


急に１８０度の話題転換来た！


「キス、まで」


「良かったな！
神ちゃん、待ってたんやろ？」


「はっきり言われると照れるねんけど」


「神ちゃん、可愛ええな」


「そういうのんちゃんは、どこまで・・・
あっ、やっぱええっ！」


「なんでなん、聞いてやあ」


「聞いて欲しいん？」


「うん。自慢したいもん」


「もお・・・照れるとかないん？」


「恥ずかしいけど、話せる人、神ちゃんしかおらんやん！」


「それはそうかも」


答えた時に、
キッチンの方から、


「なっ、なっ、何言うとんねん！あほ流星！」


だいのでっかい叫び声が聞こえてきた。


「出来るわけないやんけっ！」


流星の声は聞こえへんのに、
だいの馬鹿でかい声だけは聞こえてくる。


「しげ、近所迷惑やな。
のんちゃん、ごめんな」

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