【短編集】夢を見た (ページ26)

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MG「俺芸術系も興味あって音楽系の授業たまに聞いててAちゃんなんか取ってたりする？」

「今、必修で音楽史取ってるよ」

MG「まじ！俺、それも気になってだんだけど今度行くから一緒に受けよ」

「うん、いいよー」

ミンギくんって少し近づきがたいイメージがあったけど、話してみるとすごい気さくでノリが良くて…かと思えば少し控えめで恥ずかしがり屋な面もあってこの短時間でミンギくんに興味を持ってしまった

MG「連絡先交換しよ。授業行く時連絡する」

「あ、うん」
ミンギくんはニコニコして私と友達になれて嬉しいと言うからこちらも照れてしまう。

「数少ないお友達だ」

MG「ん？」

「私、男の子の友達居なくて友達欄に居るのが新鮮だなあーって」

MG「本気で言ってる？」

「うん、女子校出身だから…あまり男の人に慣れてなくて合コンとかも行ってないし飲みも苦手だしさ」と自虐的に笑うとミンギくんはニコニコとして目を細める

「なんで笑うの？」少し拗ねると更に笑うミンギくん

MG「いや、嫌われてるかと思ってたから正直安心した」

「え？嫌うだなんてそんな…」

MG「連絡先さんきゅ、ユノも助け求めてるし戻るわ」

「うん」
ユノくんの方を見れば若干笑顔が引き攣っていて、先程まで隣にいたミンギくんが肩に手を置くとその引き攣った笑顔が解けた

彼が立ち去った瞬間に私の心も持って行かれた気がする

取り返さなきゃ