【短編集】夢を見た (ページ16)

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しばらく彼に手を掴まれたまま水につけていたが
「ヌナ、傷になるからしっかり冷やして薬もぬってね」
と言い残して店の方に戻った。

彼の言いつけを守って塗り薬を塗って私も店に戻ると彼と目が合う。

お礼を言うために彼に近づくと、ちゃんと薬塗りました？と聞かれて処置した手を笑顔で掲げると「そんな威張ることじゃないです」と素っ気ない返事が返ってきた

「いつもジョンホにはケガするとバレちゃうね。まわりのことよく見ているんだね」
JH「周りじゃなくて、ヌナのことをよく見てるだけですよ。」
予想外の言葉にどくんと大きく胸が鳴った気がした。

JH「さっきみたいに庇うのはいいけど、自分のこともちゃんと大切にしてください…」

JH「ここに不安になって心配する人間もいるんだから」

「わかりました。気を付けます。なんだかジョンホの方が年上みたい」と笑えば
JH「ヌナどうですか？僕のこと隣に置いておきたくなりましたか？」
少しはにかみながら言う姿はあどけなくて年下に見えるけど、頼りになる

そろそろ彼のペースに巻き込まれるのもいいかもしれないと思えてきた…
そんな昼下がり