第87話 ページ42
Aside
「と……とる、て……はぁ……」
「どうしたのよ、息あがっちゃってるじゃない。仕方ないわね……ほら、これ飲んで」
そう言ってトルテが渡してくれたのはペットボトルに入った水だった。私はペットボトルを手に取り、蓋を開けるとごくごくと水を喉に流し込んだ。
「ぷはぁ……！生き返ったぁ……ありがとう、トルテ」
「いいのよ、気にしないで。ところで……何してたの？」
「あ、実は……」
こうして私は、トルテにピンキーを追いかけていた事を話した。
……その途中、私が体力が無くて離脱してしまった事も含めて。
「あっはは！なるほど、それでぜぇぜぇ言ってたわけ」
「も、もう！笑い事じゃ無いの！そ、そういうトルテはなんでここにいたの？」
「ああ、あたしは……最近調べ直してる事があってね。此処が一番落ち着くのよ。外の風に当たりながら研究資料を読み返すのにちょうど良い場所なの」
「研究資料って……その手帳？」
「ええ。最近調べ直してるのは、パルミエ王国にあった遺跡に残されていた伝説についてとか……そういう話ね。プリキュアについてとか、そういう話」
へぇ〜……パルミエ王国の伝説についてかぁ……それって、なんだか……なんだか……！
「なんだか面白そう！じゃ、なくて……あ、ありがとうトルテ！私、夢原さん達追いかけるね！あ、また今度機会があったらそのお話詳しく聞かせてね〜！」
私は、ピンキーを捕まえに行った夢原さん達の跡を追いかける為再び走り出した。
……私が到着した時には、もうピンキーはキャッチされていたんだけどね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もにゃか - 星猫さん» 星猫様コメントありがとうございます。今後とも応援して頂けますと幸いです! (2021年3月29日 18時) (
レス) id: 203dc52435 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます！！ (2021年3月29日 7時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もにゃか | 作成日時：2021年3月27日 0時
