第77話 ページ32
Aside
「「返して！！」」
でも、どうしよう。ゆう君とあいちゃんはあの人が関わってはいけない人だなんて事を知らない。
あの人はナイトメアの人。一体、何をしてくるか……！
「ごちゃごちゃ煩ぇ！そんなに欲しいなら……くれてやるよ！！」
ナイトメアの人はボールを高く振り上げた。そして、そのボールを思い切りゆう君とあいちゃんへと投げつける。
「……っ！」
私は目の前で繰り広げられ様としている光景に思わず目を閉じた。
夢原さんが二人のことを守る様に抱き締めているのが視界の端に最後に映る。
きっと、悲痛な声が聞こえ……て……
こない……？
「あ……！」
「お姉ちゃん！！」
目を開けると、そこには夏木さんがいた。ナイトメアの人が投げつけたであろうボールをしっかりと受け止めている。
「ゆう、あい。もう大丈夫だよ。お姉ちゃん、あの人と話があるの。ちょっと向こうで遊んでてくれる？」
「でも……」
「いいから。はやく」
夏木さんの真剣な眼差しにゆう君とあいちゃんは何かを悟ったのかもしれない。二人は夏木さんの言う事を聞いて広場の方へと走り出した。
……私に戦う力は無い。ここにいたって、皆さんの役には立たない。だったら。
「……夏木さん、私……二人の面倒みてますから。だから、その……」
上手く、言葉が出てこないけれど……
私の気持ちは、夏木さんにきっと伝わったみたい。
「……ありがとう。二人のこと、任せたよ」
「はい……！」
私は急いで、広場の方へと駆けた二人の後を追いかけるのだった。
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もにゃか - 星猫さん» 星猫様コメントありがとうございます。今後とも応援して頂けますと幸いです! (2021年3月29日 18時) (
レス) id: 203dc52435 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます！！ (2021年3月29日 7時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もにゃか | 作成日時：2021年3月27日 0時
