第68話 ページ23
Aside
「そういえば……そのボールって、何のボールなんですか？」
「あぁ、これ？フットサルのボールだよ」
「ホット……サル？」
夢原さん、ホットじゃなくてフットです。ホットサルだと、あったかい猿になっちゃいます。
……でも……くふ、それはそれで……ちょっと、おもしろ……くふ、ふふっ……
「Aちゃん……？」
私でも無自覚のうちに笑みが溢れていたのだろう。夢原さんが心配そうな表情を浮かべて私の顔を覗き込んできた。
「……はっ、な、何でもないですよ。はい！え、えっとそれで……フットサル……？の、ボールって……サッカーのボールとはまた違う物なんですか？」
「お、良い質問じゃん。まぁ、簡単に言うとね。ボールの大きさとか、重さとか……そういうのがサッカーボールとは違ってくるんだよ」
へぇ〜……
夏木さんって、物知りだなぁ……
「あれ？でも、フットサル部なんて部活うちの学校にあったっけ？」
「ううん、部員が足りなくてまだ同好会。だから公園で練習してるの。でもね、今度試合出るよ」
「試合…！お、応援に行きますね！」
私達がフットサルの話題で盛り上がっていると、聞き覚えのある声がお店の中に響いた。この声って……
「あっ、水無月さん！」
「いらっしゃい、かれんさん」
「お花、見せてもらうわね」
そう言って、水無月さんはお店に陳列されているお花を眺め出した。
「あっ、そうだ！かれんさん、かれんさんも一緒にりんちゃんの応援に行きません？ホットサルに出るんだって！」
「だからホットじゃなくてフット！フットサル！まぁ、掛け持ちで他のにも出るけどね」
掛け持ち、その言葉を夏木さんが発すると水無月さんは不思議そうな表情を浮かべた。
「あら、知らなかったの？」
……え？
一体、何を……？
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もにゃか - 星猫さん» 星猫様コメントありがとうございます。今後とも応援して頂けますと幸いです! (2021年3月29日 18時) (
レス) id: 203dc52435 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます！！ (2021年3月29日 7時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もにゃか | 作成日時：2021年3月27日 0時
