第60話 ページ15
Aside
昨日は新しい出会いと、発見と……衝撃と。
とにかく、色々なことが重なった……そんな日だった。
そんな事をふと考えながら、私は学園へ続く道を歩いていた。
琉々花先生……ううん、トルテは今となっては私たちの大切な仲間の一人。
それに……トルテの妹のスフレだって見つけてあげたい。そんな考え事をしながら歩く私の足は、背後から誰かに肩を叩かれた事によって止められた。
「おーはよーう！」
「と、トルテ……！？」
「あっ、確かにあたしはトルテだけどさぁ……ほら、今は別の呼び方があるでしょう？ねぇねぇ、ねぇねぇっ」
キラキラした眼差しで私の肩をゆさゆさと揺らすトルテ。そんなトルテに私は声をこう掛けた。
「…… 琉々花先生、おはようございます」
「えーーっ、だから〜！もう少しフレンドリーな呼び方をね！してほしいなぁ〜って」
……くす、くすくすっ……
なんだろう……トルテって、ちょっと可愛いかも。
「冗談ですよ、おはようございます。るるちゃん先生」
私は彼女が欲してあるであろう呼び名で彼女の名前を呼んであげた。
……なんか、少し恥ずかしいかも。は、はやく行こっと。
「……！！い、今！ちゃんとあたしのリクエストに答えてくれた！？ねぇねぇ、ちょっと！ちょっと〜！」
背中にトルテの呼ぶ声を受けながら私は歩き出した。
これからよろしくね、トルテ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もにゃか - 星猫さん» 星猫様コメントありがとうございます。今後とも応援して頂けますと幸いです! (2021年3月29日 18時) (
レス) id: 203dc52435 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます！！ (2021年3月29日 7時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もにゃか | 作成日時：2021年3月27日 0時
