第5話 ページ7
Aside
「あの……いいんでしょうか...??」
私は夢原さんと夏木さんが消えた扉の方を見つめていた。
「あ、ええと!だ、大丈夫ですよ!」
ほんの少し慌てた素振りを見せた春日野さん。本当に、大丈夫なのだろうか……?
「ええと……でも、困ったわね。Aさんは自分の名前の事以外は分からない……つまり、何処から来たのかも、帰る場所も分からないって事なのよね……」
「そうねぇ。かれんの言う通りだわ。警察に相談……っていうのも難しい状態だもの」
……確かに、自分の事を根掘り葉掘り聞かれてしまったら困る。答えられないと、逆に怪しまれてしまいそうだし。
……じゃあ、私は……
「……一体、どうすれば……」
部屋の中にほんの少し重苦しい空気が立ち込め始めた、その時だった。
「……!?」
建物の外から大きな物音が聞こえてきた。こんな音、普通に過ごしていたら出ないような音、だけど……
「……Aさんっ、ちょっとこの部屋で待っていてくれませんか?」
「私達、少し外の様子を見てくるわ」
「良いわね、この部屋で待っているのよ?」
「え、あ……は、はい」
3人の圧に気圧されてしまった私は首を縦に振る。その反応を見ると、3人はすぐに私の部屋を飛び出してしまった。
「………でも、やっぱり……」
あんな大きな物音の正体を女の子3人だけで確かめに行くなんて……やっぱり、不安かも。
「こっそり覗くくらいなら……バレない、かな...」
そう考えてしまった私は、寝転んでいたベッドから身体を起こし、立ち上がった。
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シォ - こっそり…再熱しそ (2023年3月20日 16時) (レス) @page3 id: 0032a8c625 (このIDを非表示/違反報告)
もにゃか - 桜夢さん» コメントありがとうございます。私も個人的に桜夢様の作品を作品を読ませて頂いているのでこの様なコメント頂けて大変嬉しいです。ありがとうございました!! (2021年3月23日 12時) (レス) id: 203dc52435 (このIDを非表示/違反報告)
桜夢(プロフ) - こんにちは、素敵な小説ですね!私も5メンバー大好きなので、これからも楽しみにしています!作者さんのペースで頑張ってください…!! (2021年3月22日 21時) (レス) id: 9717638be3 (このIDを非表示/違反報告)
もにゃか - 星猫さん» ちょっと存じ上げないですね~。 (2021年3月22日 9時) (レス) id: 203dc52435 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - トランスフォーマープライムは知ってます? (2021年3月22日 7時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もにゃか | 作成日時:2021年3月9日 9時