私と運命、そして仲間たち【Yes!プリキュア5】

第45話 ページ47

Aside

「……ごちそうさまでした」

普段なら皆さんとの楽しいお昼ご飯の時間……なのだけれど。

気がかりな事を抱える私の食は面白い程に進まなかった。

……私はあの後、皆さんの目を盗んで手帳の中身を最後まで見た。

気持ち悪いと思える程、皆さんの情報がびっしりと書き込まれていた。琉々花先生が何を目的としてプリキュアとしての皆さんの情報を集めているのかは分からない、けど……

「め……珍しい、わね。Aがもうお昼いらない、なんて……」

「そ、そうよね。Aさん、ほんとに、もういらない……？」

「……はい、今日は少しお腹いっぱいで……あ、そうだ……夢原さん、夏木さん。私、少し体調が悪いので……次の授業、お休みすると小々田先生に、伝えておいてください。保健室で休憩してますから」

「え、あ、うん。わかった…」

「……こまちさん、お弁当の残り……私がもらっても……？」

「こらのぞみ、能天気な事言わないの！」

「私も食べたいです〜……なんて…」

「あんたもかーい！」

愉快な皆さんのやり取りが私の背中を押す。

私は、皆さんのあの優しい笑顔、楽しそうな声が大好き。だから……

不安要素は、私がなんとか取り除きたい。

私だって、皆さんの役に立ちたいんだ。今からは、その為の心の準備をするの。

授業を休んじゃうのはちょっと気掛かりだけど……

皆さんの為だと思えば、私の気掛かりなんてほんのちっぽけな事だから。だから……

待っていて、下さい。

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