私と運命、そして仲間たち【Yes!プリキュア5】

第44話 ページ46

Aside

……何、これ。

あれから琉々花先生のものと思われる手帳の中身を教室で読んでいた私は思わずそう溢してしまった。

だって……

ドリーム、ルージュ、レモネード、ミント、アクア。

皆さんの戦い方について纏められていたから。それに、とっても分かりやすい。

でも……なんで、琉々花先生は皆さんの情報をこんなに集めて……

ううん、考えていても仕方ないよね。

………一つずつ、整理してみようと思う。

まず、琉々花先生の手帳から落ちてきた写真。あれは昨日のステージの写真だった。でも……

この写真、至近距離で撮られたものじゃない。という事は……マスコミさんが琉々花先生にこの写真を見せたっていう可能性は捨て去ってしまって良いものだと思っている。

この写真の感じを見る限り……遠くから拡大して撮られた物に見える。

「観客席の一番後ろから、撮られて写真……なのかな」

昨日の私達は、あの騒動の方に気を取られていた。一番後ろから撮られていたとするなら……気が付かなかったのにも無理はない。

それから──

「あ！おっはよ〜！Aちゃん！」

「きゃぁぁぁ…！？」

後ろから夢原さんが私に飛びついて来た。私は咄嗟に見ていた手帳を隠す。

「こらのぞみ、Aも驚いてるでしょうが。あー、ごめんねA」

「あ、いえいえ！だ、大丈夫です！ちょ、ちょっとびっくりした、だけ……ですから」

……良かった、お二人にはバレてないみたい。

琉々花先生の手帳、正直皆さんの事が調べ尽くされていて、これ以上読むのが怖いけど……

怖いなんて言ってられないよね。

……ヒントを、掴まなくちゃ。

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