第42話 ページ44
琉々花side
「ありがとー!冬井さん、お陰で助かっちゃった」
あたしはプリントの束を運ぶのを手伝ってくれた生徒である冬井さんにお礼の言葉を述べた。だって、手伝って貰ったら礼を述べるのは当然の事でしょう?
「いえ、琉々花先生も気をつけて下さい。では、私はこれで」
ペコリと冬井さんは私に頭を下げると来た道をスタスタと歩き去って行った。
「ふーん……成る程、ね」
プリキュアと何故か一緒に過ごしているあの子……
あの子と一緒にいても、特に何も感じる事は無かった。それに、ピンキーキャッチュも持っていないみたいだし。
あたしの見立てが正しければ、あの子は完全なる一般人って事。
「……不思議ね。プリキュアと一緒にいるのだから、何かあるのかと思ったけれど……あたしの見当違いだったのかしら」
まぁいいわ、取り敢えず手帳にあの子について思うことをメモし…て……
……あれ、あれれ……?
あたしは白衣のポケットの中に手を伸ばす。けど、あたしの手は空を切り続けていた。
うん、これは……
「……やっば」
プリキュアの事をメモしてある手帳、どっかに落としたみたい。
あっはは!そっかそっか、あたしってばどっかに落としちゃったのかー!
あはは……は、は……
いやいや、笑い事じゃないってあたし……!!
あたしの研究結果とか、ぜーんぶあそこに纏めてあるのに!!
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シォ - こっそり…再熱しそ (2023年3月20日 16時) (レス) @page3 id: 0032a8c625 (このIDを非表示/違反報告)
もにゃか - 桜夢さん» コメントありがとうございます。私も個人的に桜夢様の作品を作品を読ませて頂いているのでこの様なコメント頂けて大変嬉しいです。ありがとうございました!! (2021年3月23日 12時) (レス) id: 203dc52435 (このIDを非表示/違反報告)
桜夢(プロフ) - こんにちは、素敵な小説ですね!私も5メンバー大好きなので、これからも楽しみにしています!作者さんのペースで頑張ってください…!! (2021年3月22日 21時) (レス) id: 9717638be3 (このIDを非表示/違反報告)
もにゃか - 星猫さん» ちょっと存じ上げないですね~。 (2021年3月22日 9時) (レス) id: 203dc52435 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - トランスフォーマープライムは知ってます? (2021年3月22日 7時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もにゃか | 作成日時:2021年3月9日 9時