私と運命、そして仲間たち【Yes!プリキュア5】

第39話 ページ41

Aside

昨日の夜、ココさんとナッツさんが話していた会話の事が忘れられない。一体、どういう……

「うひゃっ」

考え事をしながら歩いていたからか、私は誰かにぶつかってしまった。

「ご、ごめんなさ……って、秋元さんに水無月さん！おはようございますっ」

「おはようAさん」

「おはよう。今日は早いのね」

「え、えへへー……えっと……あ、図書館に読みたいな〜って思っている本があって！」

私は咄嗟に思ってもいない嘘をついた。ココさんとナッツさんが話していた事から私が推測した考えは……まだ、ハッキリとした確証が持てない考えだから。皆さんに、余計な事を考えさせる訳には……

「……A？」

水無月さんが不思議そうに私の顔を覗き込んできた。わ、私、そんなに怖い顔してたかな。

「あ、いえ！な、なんでもないですよ〜……あっ」

私の視界にサンクルミエール通信を貼っているマスコミさんの姿が飛び込んできた。あれって、もしかして……

「……昨日の記事、ですかね」

「……流石に、バレてるわよねぇ…」

「ひとまず、内容を確認しておきましょう。万が一正体がバレていたらそれなりに今後どうするか話し合わないといけないもの」

「……かれんの言う通りね」

「ですねっ、確認しなくちゃ次の行動は取れませんし」

意を決してマスコミさんが貼ったサンクルミエール通信に目を通した私たち。

「……え……？」

……まさか、こんな腑抜けた声を出してまうなんて、思ってもみなかった。

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