私と運命、そして仲間たち【Yes!プリキュア5】

第21話 ページ23

Aside

「やぁぁぁあーｯ！！！」

遠くから、皆さんの声が聞こえる。化け物を相手に戦う皆さんの勇ましい声が。

私は……こうして、安全な場所で隠れて……皆さんの無事を祈ることしか出来ない、けれど……

「……A、どうしたココ…？」

「え……？」

ココさんに言われてやっと気が付いた。

自分の身体がぶるぶる震えている事に。今の私を支配している大部分の感情は……

「わた、し……私……」

……恐怖。

「こわ、い……です。私のせいで、皆さんが傷付いて……私、皆さんのこと間接的に傷付けてしまっているんじゃっ………ないっ……か、って……！！」

涙交じりの震える声で私は半分叫ぶ様に口を開いた。

だって、あの怪物は……私の、せい、で……

「……大丈夫ココ」

「ココ、さん……？」

「ドリーム達のことを信じるココ。ドリーム達は……絶対に負けたりしないココ！」

「そうナツ。確かに、ナッツ達にはドリーム達と違って無力ナツ……でも、信じる事は……信じる事は、みんなにとっても……きっと、大きな力となってくれるはずナツ…！」

ココさん……ナッツさん……

そう、だよね……

私ができるのは……皆さんのことを、信じること……

「プリキュアの力を……皆さんを信じる、こと……」

自分に言い聞かせるように、そう呟いた。

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