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どうやらベッキョン君達は、悲鳴の録音をしているみたい。
「ここ座ろ」
「う、うん」
広いスペースといっても、ベッキョン君達や、人形に絵の具を塗る数名のクラスメイトが既に腰を下ろして作業しているから、私達2人加わればいっぱいいっぱい。
「ぎゃあああああああ! 」
「お前はいいの、野太いんだよ声が」
「そうだよ、チャニョル黙って」
「なんで? 男の声のがいいじゃん」
「キャー!!! 」
「うん、セリそれ、」
みんな3人の会話をクスクス笑いながら手を動かしてる。
背中に聞こえてくる声が居心地悪いのは、きっと私だけ。
「リオちゃん、廊下でしない? 」
「え? ここしか絵の具無いよ」
「だ、だよね……」
「あ、うるさい? ベクー! 「えっ、違う違うっ」
「なに? 」
あうっ、
「廊下の方が声響くから、廊下でやりなよ」
「あ! そうじゃん! 外行こ外」
リオちゃんの提案に、ノリよく乗ったのはチャニョル君。
「行こ行こー」
セリちゃんも立ち上がったのが、なんとなく分かる。
「ん、よろしく。俺ちょっと疲れたから休憩」
え?
「ベク行こーぜ、って何してんの、」
「休んでる」
ズシっと背中にかかる重み。
そして肩にのせられた頭。頰がくすぐったいのは、柔らかい髪のせい。
もたれ、られてる……
「もう! ふざけないでよー! 」
ぁ……
ほんのちょっとだけ感じた体温が消え、後ろを見ると、セリちゃんに両手を持って立たされたベッキョン君と目が合った。
「ベク、早く行こっ」
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ねこたん(プロフ) - 初めまして!コメント失礼します!!このお話読ませてもらってます✨応援してます! (2021年11月10日 18時) (レス) @page2 id: d1f46be94a (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - もにかさま、、2年と半年更新がなくて、、とても心配です(T_T) (2020年4月21日 8時) (レス) id: 27ebbb100c (このIDを非表示/違反報告)
きょうか(プロフ) - とても続きが気になります!このお話のベッキョンがとても好きです! (2019年9月7日 7時) (レス) id: 6b824402d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もにか | 作成日時:2017年8月27日 1時