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誰に教えて貰ったのかな。それとも沢山読んできた本の一部にあったのかな。
『辛いだけなら辞めなさい。でも、１つでも楽しいと思える事があるのなら、頑張りなさい』
私の奥深くに閉まわれていたこの言葉が瞬時に頭に浮かぶ。
「……嫌じゃないよ」
リオちゃんにしてもらったお化粧も、私が素直になる勇気を出す材料の１つになった。
驚いた様に真顔になったベッキョン君。
その顔を見ても、私はもう止まらなかった。
「全部、嫌じゃない」
「え、、、あっ、」
私が掴んだベッキョン君の手首も赤く染まる。
ただ唇を押し付けただけに過ぎなくて、ベッキョン君がするものと全然違う。
これがキスと言えるかどうかは分からないけれど、
でも、、、
「……Aちゃん、抜けよっか」
熱っぽいベッキョン君の目。
伝わった？
「う「あー！ ベク！ 」
私の声をかき消すその大きな声量に咄嗟にベッキョン君から手を離した。
「それ私もやりたい！ 」
段ボールを脇に抱えたセリちゃんが、足早に私達へと近付いてくる。
ベッキョン君が小さな声で「戻ってくんの早えよ」と呟いた。
「セリ、これはもう終わった」
「えー！ まだこっちもしたらいいじゃん。チャニョル！ チャニョルも早く！ 」
セリちゃんの後から教室に入ってきたチャニョル君。
どうやら2人で段ボールを取りに行っていたみたいで、チャニョル君の両脇にも同じ物が沢山抱えられている。
「あーっ、疲れた。うぇ！？ 手真っ赤じゃん」
チャニョル君の目がベッキョン君から看板に向いて、私の手元にまで動く。
その大きな目に見られると、どうしてか萎縮してしまう。
「あはは、楽しー！ 」
「あ……」
看板にセリちゃんの手形も加わった。
ただ闇雲に付けてた訳じゃなく、一応バランスという物を考えて作っていたものが、笑い声と一緒に壊されていく。
それは「俺も」と加勢したチャニョル君の手によって余計に。
「Aちゃん、いいのこれ」
「……良くない」
「え！ ちょ、お前らもう辞めろ」
「えー楽しいもん。やだー！ あ、こっちも「やめて！ 」
自分でもビックリするような出した事ない大きな声が出た。
「は？ なに？ 」
「そこは、やめて」
「ここ？ あ、ごめん押しちゃったー！ 」
「おいセリ！ 」
悪びれもせず笑うセリちゃんによって、ひとつ、ふたつと付けられた手形はギョンス君が描いてくれた絵の上だった。
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もにか(プロフ) - mさん» mさんありがとうございます(//∇//) フラグが立たない程度にドキドキをお届け出来るよう頑張ります(^^) (2017年8月8日 9時) (
レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - べくちゃーん！やばい！ドキドキしすぎて心臓痛いです！続き楽しみにしてます！ (2017年8月5日 2時) (レス) id: 5210609f12 (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - ﾙｲさん» ルイさんいつもありがとうございます(//∇//) ドキドキを帰り道に持ってくるか文化祭まで温めるか考え中です(//∇//)くふふ (2017年7月27日 17時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - ららさん» ららさんありがとうございます(//∇//) 好きになって貰えて嬉しい(//∇//)頑張ります！ (2017年7月27日 17時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
ﾙｲ(プロフ) - ベク、ジョンデ…ギョンス？なんと羨ましい相関図！！！きゅん要素たっぷりの文化祭楽しみー。死なない程度に小出しでお願いします。取り敢えずこの後の帰り道が……心臓もつかしら？ (2017年7月27日 10時) (レス) id: f4632540c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もにか
| 作成日時：2017年7月16日 23時
